11/21/2008

変形性関節炎

『変形性関節症』といっても耳慣れない言葉かも知れませんが、これは、関節の変形などが原因で炎症や痛みが起きる病気のことです。高齢者に良く見られる症状で、中でも背骨における変形性関節炎は50 歳以上の方々の生活機能を制限してしまう最も一般的な症状のひとつとして知られています。65歳以上の方のおよそ半数が、この症状による痛みによって生活に支障があるとされており、治療法についても数多くの研究がされてきましたが、残念ながら現在のところ完全な治癒法はありません。

年々、私達の生活水準は向上しており、それと共に平均寿命も延び続けています。つまり、私達の全員が生涯どこかで変形性関節症に苛まれる可能性を持っているのですが、例え変形性関節炎になってしまったからといって絶望してしまわなくてはならないというわけではありません。そこで、今回は痛みに打ち勝つ方法をご説明したいと思います。

確かに、変形性関節炎は、現在のところ完治を期待できる症状ではありません。しかし、同症状による痛みを和らげたり、抑制したりする為には、カイロプラクティック治療が極めて効果的であるという事が数々のリサーチによって実証されています。既に、アメリカでは多くの高齢者がこの事実を実体験や口コミによって知っており、カイロプラクティックが彼らの生活に深く浸透しています。1985年にアイオワ医科大学が行ったリサーチによると、65歳以上の高齢者の間では実に75%がカイロプラクティック治療を受けており、その結果に満足していると報告しています。また、同リサーチでは、カイロプラクティック治療を受けている男性の変形性関節炎患者の数が、一般医療の治療を受けている人の数を上回っているともしています。

では何故カイロプラクティック治療は変形性関節炎に効果があるのでしょう?。それには2つの理由があります。まず一つ目にあげられるのは、カイロプラクティック治療が、変形性関節炎の痛みの根源である背骨の関節(椎間関節と仙腸関節)の『歪み』をしっかりと矯正するからです。変形性関節炎が発症すると、背骨にある大切な軟組織(筋肉、靭帯、腱、椎間板)が弱くなり、全体的に緩みが生じるので、関節が整列しなくなってしまいます。変形性関節炎の痛みは、この緩みが原因でおこった『歪み』によって発生するので、カイロプラクティック治療によってこの『歪み』を矯正する事で痛みが和らぐのです。

そして、もう一つの理由は、カイロプラクティックに脊椎(首・背中・腰)痛を制御する効果があるからです。 1984年に「米国物理療医学ジャーナル」が報告した研究によると、カイロプラクティック治療を受けた事によって患者の脊椎痛は140パーセントも改善したのだそうです。カイロプラクティック治療が脊椎(首・背中・腰)の痛みを軽減する理由は、適切な脊椎矯正を行うことで、非常に痛みに対して敏感である脊椎関節へのストレスを取り除く事ができるからです。また、別の研究ではカイロプラクティック治療を受けることによって、脳が『自然のペインキラー』と言われるエンドルフィンの分泌を活発化するという報告もされています。

したがいまして、既に変形性関節炎にお悩みの方も、これから可能性がある事を懸念しておられる方も、是非一度カイロプラクティック治療を受診してみられることをお勧めします。

11/14/2008

メニエール病をご存知ですか?

メニエール病はめまいや内耳の痛み、低音域の聴力低下、耳鳴り、吐き気などの症状を伴う内耳に発症する病気です。めまいは前触れも無く突然起こるためとても危険です。症状は数時間から丸一日続く事もあり、ひどく衰弱する為仕事をすることはおろか、運転することも普通に歩くことさえ困難になります。発症した側の耳は音が途切れ途切れに聞こえるようになり次第に悪化します。現在のところ治療方法は確立されていませんが、最近の研究でカイロプラクティック治療が大変効果的であることが判ってきました。

何がメニエール病を引き起こすのか、はっきりした原因は判っていません。内耳にある液体の増加が症状の原因と云われていますが、何故増加が起こるのかはまだ不明です。子供から高齢者まで誰でも発病しますが、40代50代の患者数が多いようです。

脊椎の上部、首の後ろの骨は頚椎と呼ばれています。この小さな一連の骨の中を脳と体の各部を繋ぐ全ての神経が通っています。そのためこの部分にずれなどの異状が起こると、神経が圧迫され体のあちこちに色々な症状を引き起こします。 その症状は頚椎の異状を取り除かない限り続くと考えられます。頚椎のずれは事故や怪我が無くても起こります。わずか数オンスの頭骸骨のすぐ下の小さな骨がボーリングの玉ほどの重さのある頭部を一日中支え、複雑な動きを可能にしているからです。

カイロプラクティックは骨のずれや歪みが原因で起こる神経の圧迫を取り除く治療に重点を置いています。独特の手技によって骨を動かし正しい位置に戻す治療がメニエール病の症状の軽減や改善に効果があった例が報告されています。

頚椎のずれが起こっている259人の患者に対するリサーチでは15%の患者に聴力低下が見られ、40%近くの患者には低周波音域に対する聴力低下が確認されました。そのうちでカイロプラクティックの治療を受けた62人のケースでは劇的な症状の改善が見られました。このような聴力低下に対しては頚椎へのカイロプラクティック治療が最も適していると結論付けています。

メニエール病の患者には、噛み合わせの問題(TMJ)を伴っているケースも多く見られます。この場合、めまいや顎、首の筋肉の緊張、顔やこめかみの痛み等の症状が見られます。ある研究ではTMJの患者は首や肩にも不具合を生じているケースが多く、曲げたりひねったりする事に痛みを伴ったり支障が出たりしていることが発見されています。1/3の患者では顎の動きがめまいに影響しており、75%もの患者は頭や首の動きが耳鳴りを起こす事があるとの結果が出ています。カイロプラクティックは噛み合わせの治療にも多くの実績があります。

症状の改善には、治療のほかにもいくつか有効とされている方法があります。

   ストレスを減らす

   塩分の摂取を減らす。(内耳の液体の増加を抑える。)

   アルコール、カフェイン、ニコチンを控える。

   運動をする。(ウオーキング、ランニング等でバランス感覚を鍛え、血行や循環機能を高める。)

   充分な水分の補給(35ml/kgを目安として)

   酸化防止効果のあるサプリメントの服用(担当医と相談の上行いましょう)

水分の補給は聴力の回復やめまいの抑制に大きな成果を挙げており、メニエール病の治療として最も効率が良いとされています。また、メニエール病の患者さんには活性酸素濃度が高い傾向が見られるため、抗酸化作用のあるサプリメントが効果的である可能性が注目されています。

11/09/2008

ボランティアの勧め

サンクスギビングに、感謝の気持ちを他の人を助けることで表す人たちが沢山います。実は、ボランティアをすることは精神的な満足だけでなく健康にも良い影響を与えることが科学的に実証されているのです。

家族や健康に感謝する特別な日の慣習は、世界中で見られます。感謝の印として他の人々に手を差し伸べる行為は新たにボランティアをしょうとする人や心を育む機会でもあります。人々がボランティアをする動機は様々です。何かにチャレンジしたい、経験のため、見知らぬ人との出会いのため等々‥。そして、その結果得られる物も人それぞれです。ボランティアをする事など考えたことも無かった人が突然行動を起こすケースも沢山あります。2004年にタイで大津波が発生した後にも、多くの旅行者が現地にとどまりボランティアに参加しました。2000年のニューヨークのテロ事件のときも現場には多くの医師やカイロプラクターがボランティアで集まりました。

「今、自分に出来る事」を実行しようとする強い意志は、その人の精神だけでなく、健康にも強い影響を及ぼします。ボランティアを通して経験する新しい行為、視野、人間関係などがその人の人生そのものを多様化させ豊かにしてくれると共に、健康の増進や長命にも結びついていることが判ってきました。2008年に発表された研究では、60歳以上の人々に対して行われたリサーチでボランティア活動が寿命を延ばすことに効果があったとしています。ボランティアをすることが、幸福感や、充足感をもたらし健康状態を維持する助けになっている事が実証されたのです。

ボランティアは、される側の人々にも多くの影響を与えています。自らもボランティアをしようと考えたり、社会が自分を無視せず手を差し伸べてくれているのを実感できたりといった事の他にも。有償で働く人たちよりもボランティアの人たちの方が喜ばれるといった傾向も見られるそうです。受ける側の人々にとってボランティアの人々は、人間の善良性を体現する存在であるようです。研究によれば、他人を思いやる気持ちは「伝染する」「うつる」ものだそうです。ボランティアに接することにより、感情の流れが「他人を押しのける」「傷つける」事から「助ける」「思いやる」方へと変化することが認められているのです。思春期の不安定な若者の間でも同様の現象が確認されています。ボランティアを実行している青少年はその周囲によい影響を与えており、鬱状態やアルコール中毒、問題行動の発生率を低下させていると言われています。

元気なお年寄りで、多くの時間を介護、ヘルプ、などのボランティアに使っている人が沢山いらっしゃいます。ボランティアをする事が人生の充足感や満足感を高め、幸福感や自信に繋がっているのです。伴侶を失い未亡人となられた人々の中にも、ボランティアをすることによって悲しみや喪失感を和らげることが出来たといわれる方が沢山おられます。ジョージワシントンカーバーが記したとおり「自分が元気になりたかったら、先ず誰かを元気にすることを考えなさい。」と言うことなのでしょう。

ある社会学者は、老人の社会参加を促すことこそが蓄積された知識や経験と労働力を生かすことに繋がり、現代社会が抱える老人問題の多くを減少、解決する原動力となると示唆しています。

ボランティアを始めてみませんか?自分が出来る事から、自分の身近な所から始めましょう。今、あなたが出来る事はあなた自身が思っているよりもずっと多いことに気がつく事でしょう。そして、ボランティアをすることであなた自身が得ることもあなたが思っているよりもずっと多いことにも。

11/06/2008

椎間板障害の治療

私たちが背骨を自由に動かすために最も必要な大切な部位、それが椎間板です。椎間板は脊椎(背骨)の骨と骨の間にある軟骨のパッドのことで、脊椎はこの椎間板が無ければ曲げることすら出来ないのです。私たちの身体には合計23個の椎間板があり、毎日私たちの健全な生活を文字通り支えてくれています。

そんな重要な機能を持つ椎間板ですが、その最大の欠点は柔らかく柔軟であるが故に年齢と共に老化し、磨り減ってしまうことです。こうした磨り減りは大抵30歳代から兆しをみせはじめ、腰や足の痛みにまで発展する椎間板障害も、40代以上の多くの成人に共通してみられるようになります。以前、ジョージ・ワシントン大学の整形外科学部がおこなったCTスキャン映像の研究でも、40歳以上の成人の実に35パーセントの人たちが、例え腰に痛みがなくても椎間板に異常があったことが確認されています。

ひとたび椎間板の老化が始まると、ちょっとしたことでも歪みやズレが起こってしまい、腰や足に痛みを発症する原因となります。以前は、こうした椎間板治療には薬物療法か安静だけが有効とされていたのですが、実際には僅か5~6パーセントの効果しかありませんでした。したがって、痛みが改善されない患者さんたちの多くは、外科手術に頼ったのですが、残念ながらこうした外科手術も成功率は非常に低く、多くの患者さんたちは症状が全快せず、これまで椎間板障害は一生涯続く障害とされ、諦められてきました。

そんな患者さんたちにとって、最後の望みとなったのがカイロプラクティックでした。しかし、当時はまだ椎間板障害における最善の治療法がカイロプラクティックであるという事が科学的には認められていませんでしたので、20年以上の年月をかけて、ありとあらゆる状況下でカイロプラクティック治療の構造的な研究が行われました。その結果、全ての研究結果がカイロプラクティック治療と一緒にけん引治療や、理学療法、そしてエクササイズを行う合同治療の有効性を示すに至ったのです。それに比べると、カイロプラクティック治療を行わずに物理療法もしくはエクササイズだけを行った場合では、きわめて些少な効果しか認められませんでした。

また、カナダ政府がオンタリオで行った研究でも、カイロプラクティックが単純な椎間板障害を含む腰痛の治療に最も有効で費用対効果の高い治療法であることが証明され、今ではカイロプラクティック療法を試さずに外科手術をすることを許可しないようにカナダ政府が勧めているほどです。

腰や足に痛みのある方は椎間板障害治療の為に是非カイロプラクティック医にご相談ください。そして一日もはやく痛みの無い快適な生活を取り戻してください。

肩と胸のいたみについて

肩の後ろから胸に広がるような痛み、心配ですね。こうした痛みがある場合、私達はまず心臓疾患の可能性を疑いますが、実際に救急病院やファミリードクターに診てもらうと、「筋骨格系の痛み」か、単に「関節炎」と診断される事が少なくありません。実は、胸の痛みを訴えて心臓科を訪れる患者のうち、このような筋骨格系の痛みが原因の人が、心臓発作や狭心症に次いで3番目に多いとも言われています。確かに心臓に問題が無ければ一安心ですが、決して痛みが無くなってしまうわけではありませんし、痛みの解消のためには適切な治療が必要です。そこで、今回はそんな肩と胸の痛みの解消法についてのお話をしたいと思います。


 筋骨格系の痛みは、背中(胸椎の上・中部)の神経の炎症が原因となり、肩の後ろから胸壁へと広がります。こうした痛みに対しては、カイロプラクティック療法が良く効きます。実際、薬や理学療法、エクササイズ、そしてマッサージなどと比較してもその効果があらゆる研究によって実証されています。( 理学療法やエクササイズなどは、カイロプラクティック治療を受ける際、補助的に施すことで効果をあげる効力があります。)


 例えば、ロンドンにあるセントジョージ病院が行った研究によると、肩と胸の痛みを訴えた患者全員(対象となったのは心臓病の疑いがあったが、原因は脊椎骨(背中の骨)からと診断された人たち)にカイロプラクティック療法を施したところ、78パーセントの患者において痛みが完全に解消し、20パーセントについては、完全ではないにせよかなりの改善があったと報告しています。つまり、合計で98パーセントの患者がカイロプラクティック療法による処置で痛みを緩和する事が出来た事になるのです。


 これは、筋骨格系の痛みの殆どが脊椎(首・背中・腰)関節が原因なので、脊椎(首・背中・腰)関節治療の専門であるカイロプラクティック療法が良く効くからです。ですから、もしもあなたが胸や背中の上部、もしくは肩の痛みに悩まされており、かつ心臓病では無いと診断されたのであれば、是非一度カイロプラクティック医にご相談されることをお勧めいたします。

11/04/2008

脊柱側弯症について

今回は、『脊柱側弯症』についてお話したいと思います。『脊柱側弯症』と言ってもあまり耳慣れないと仰る方も多いかも知れません。脊柱側弯症は、脊柱(首・背中・腰の骨)が側方へ弯曲してしまっている状態の事をを言い、私達の人口の約25パーセントにみられる症状です。通常は10歳から12歳で発症するのですが、初期段階ではそれほど症状が顕著でない為に、当の子供たちも気づかない事が多いという特徴があります。しかしながら、放置しておくと後で深刻な問題を引き起こしてしまう可能性があるため、効果的な治療が容易である早期発見が大切です。私達カイロプラクティック医が、お子さんが12歳になった時に脊柱側弯症の検査をお勧めするのもそれが理由です。

では、どうして脊柱側弯症になってしまうのでしょう?実は、現時点では脊柱側弯症の発症するメカニズムはまだ解明されていません。遺伝の可能性もあると言われていますが、成長期に子供達の身長がグンと伸びる際に、他の身体のシステムの成長がついていけず、バランスが悪くなってしまうことが一番の原因だと考えられています。特に、子供達の脊柱のバランスが、早すぎる成長についていけないことが大きな要因であるとされており、こうした時期にちょっとした転倒や事故にあうと、骨盤が大きくスライドしてしまって姿勢が悪くなり、放っておくと脊柱の異常にまで繋がってしまいます。

こうした脊柱側弯症に対して、一般医療による代表的な治療法は、早期の場合「静観」に頼ることが殆どです。これは一般医療では早期段階で治療出来る事が限られているからなのですが、そうして放置すると、より複雑な症状を招いてしまって、結局は脊柱へのコルセットや、外科手術をしなくてはならなくなる事もあります。そこで脚光を浴びているのがカイロプラクティックによる脊椎矯正です。カイロプラクティックの脊椎矯正は、早期の脊柱側弯症治療に対して大きな実績をあげており、症状の悪化を防ぐ事でも知られています。既述した骨盤のスライドや、脊柱の異常に対しても、カイロプラクティック治療で骨盤の矯正をしたり、必要な筋肉を強化することで、姿勢の悪化を防ぎ、コルセットや外科手術を回避することが可能なのです。

簡単な脊柱側弯症の見分け方もご紹介しておきましょう。最も一般的な方法は、左右の肩の高さに着目することです。また、背中の左右にある隆起部のバランスの悪さも脊柱側弯症の症状のひとつです。お子さんにこうした症状がみられる場合は、直ぐにでも検査を受ける事をおすすめします。

大人にとっての脊柱側弯症の影響は、子供のそれとは少し違います。成人にとって、最も一般的な症状は背中・腰の痛みでしょう。脊柱側弯症による背中・腰の痛みは治療が困難なことで知られていますが、ここでもカイロプラクティックによる脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)が最も効果的な治療法として認知されています。

早期発見と適切な治療こそが脊柱側弯症に最も有効な対策です。早いうちに処置することで、より複雑かつ高額な治療の必要がなくなります。したがって、12歳前後のお子様がおられる場合は、大人になって症状が悪化してしまうのを待たずに、脊柱側弯症の検査を定期的に受けてみてください。

慢性的な痛み(慢性痛)について

それでは、何が『慢性的』で、何が『急性的』なのでしょうか。一般的には長期的なものが慢性的で、短期的なものが急性的であると考えられてきましたが、単純にそう言い切れない事が最近の研究で分かってきました。例えば腰の痛みを例に挙げて考えてみましょう。従来、殆どの急性腰痛は6週間でよくなると考えられていましたが、英国の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」が発表した内容によると、今まで一ヶ月以内で良くなると思われていた腰痛患者の多くが、一年後のフォローアップ時にも同じ症状を訴えている事が分かりました。つまり、少し放置しておくと痛みが無くなるので『急性』だと考えられていた腰痛の多くは、決して完治しているわけではなく、『急性的な痛みと比較的痛みの無い時期が不定期に発症したり、納まっている状態が交互にくり返しているだけで、また再発する恐れのある慢性的な問題』なのです。


既に多くの読者がご存知のとおり、慢性、急性に関わらず、腰痛の治療にはカイロプラクティック治療が最も効果的であることが数多くの研究で明らかになっています。例えば、1994年に米国保険社会福祉省内にあるAHCPRthe Agency for Health Care Policy and Research)が発表した研究は、急性腰痛治療には脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)、もしくは非ステロイド性の抗炎症剤を使った治療法が科学的にみても最も効果的であるとしています。


また、腰痛以外の痛みについても、例えば、頚椎(首)の痛み、そして頭痛の治療において、脊椎矯正を受

けた患者のグループとそうでないグループを比較したところ、頭痛の頻度、頭痛の度合い、市販薬の使用頻度、そして健康状態などの4ポイントについて、統計的にも、臨床的にも脊椎矯正を受けた患者グループの方がフォローアップの段階で顕著な改善を示したという研究結果が発表されています。そして、偏頭痛に対するカイロプラクティック治療についても、これに似た効果が確認されています。


ところで、前述のAHCPRが脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)と同等の効果を示すとした『非ステロイド性の抗炎症剤』ですが、これはアスピリンや、イブプロフェン、AleveNaproxVolataren、そしてCelebrixVioxxなどの新薬のことです。これらの抗炎症剤には、胃の潰瘍化や出血のほかに、時には肝炎や、喘息または耳鳴りなどの副作用があることで知られており、こうした副作用は、長期使用によってリスクが増加する恐れがあります。そういう側面を考慮しても、カイロプラクティックによる脊椎矯正こそが自然で、かつ最も効果的な治療法であるといえるのではないでしょうか。


ベッドでの休養と矯正具使用の弊害について

腰や首に痛みがあると、『とりあえずベッドで寝ていれば治る』とおっしゃる方がおられますが、これは場合によっては症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。最近、労働衛生研究所のM・ビードバン医師のリサーチ・チームが発表したレポートによると、ベッド休養や矯正具の使用による関節の固定は、治癒を遅らせるだけでなく、関節炎の原因にも繋がるとしています。しかもこうした症状は長期的な休養や使用による結果ではなく、たったの一週間という短い期間でも顕著に表れるというから驚きです。

これまでにも、ベッド休養や関節固定が、腰痛や関節障害といった筋骨格系の痛みに対して効果がない、もしくは科学的な根拠がないことは各方面でも指摘されてきました。ところが、今回のM・ビードマン博士の研究のように、単に効果がないというだけでなく、逆に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるという研究結果が既に他にも2つの研究で報告されているのです。

例えば、イギリス人整形外科医で、労働障害の専門家として高い評価を受けているトゥループ博士も次のように述べています。「ちょっとした腰痛の場合、ベッドで休養を取れば治ると思っている人が少なくありませんが、実際には2日間寝ているだけでもかなり危険な状態になってしまう可能性があることを我々は認識しなくてはなりません。ベッド休養や関節固定が関節炎の原因になってしまう因果関係は、それほどまでに顕著であり、こうした筋骨格系の症状を解決するにあたっては早期の時点でもっと『積極的な治療』を施す事が不可欠なのです。」

では、トゥループ博士のいう『もっと積極的な治療』とはどのようなものなのでしょうか?エクササイズや、リハビリ、そして物理療法などが挙げられますが、その中でも最も効果がある代表的なものがカイロプラクティック治療です。ベッド休養や関節固定が、基本的には症状の『放置』であるのに比べ、マニピュレーション(脊椎矯正)などのカイロプラクティック治療は、痛みの兆候があった時点で問題点を矯正し解決するために施されます。それは痛みの原因が首であろうと、腰や手足のしびれ、もしくは頭痛であっても変わりません。原因を調べ、それを除去する為に行われるのがカイロプラクティック治療なのです。

こうした『積極的な治療法』の有効性が、世界中の多くの研究者達に認知され推奨されている背景にはもう一つの理由があります。痛み止めの服用やベッド休養、筋弛緩剤、矯正具の使用といった生活に大きな支障を及ぼしかねない処置法に比べ、カイロプラクティックによる治療は通常のライフスタイルを大きく変えずに受ける事が出来ます。元来、治療というものは患者が『症状』に生活を左右されることがないように施されるべきであるという信念が研究者達の根底にはあるのです。

無論、全ての矯正具や薬物療法が不要というわけではありません。場合によっては効果がみられる事もあります。しかしながら、殆どの腰痛においては『積極的な治療法』の有効性が認められています。また、カイロプラクティックにエクササイズを取り入れた治療プログラムに比べると、マッサージや、関節を動かさずに施す治療、そして薬物治療などは、前述のように効果がないだけでなく長期的に考えると更なるダメージを与えてしまう事があることを忘れてはいけません。

したがいまして、もしもあなたが腰痛にお悩みなのであれば、まずカイロプラクティック医に相談される事が最も効率的です。ソファーに横たわって安静にしているだけで治ると過信していると、知らないうちに関節を痛めてしまう可能性がある事をご留意いただきたいと思います。

11/02/2008

腕の痺れや麻痺の軽減法

皆さんは「胸郭出口症候群(thoracic outlet syndrome)」という言葉を聞いた事がおありでしょうか?この耳慣れない言葉は、腕や手がしびれたり麻痺するような痛みを感じたりする原因の一つです。首から出て肩の上を通り、腕につながっている神経の束が摩擦する事によっておこります。特に夜に発症することが多く、両腕を上げた状態や、首をひねったり前に倒した状態で仕事をしている人に起きやすい事で知られています。

胸郭出口症候群による腕のしびれや麻痺は、数ヶ月にわたって徐々に引き起こされる事もありますが、鞭打ち症の様に首の怪我によって生じることもあります。神経束の摩擦自体は、一番最後の頚椎(首の骨)に余計な肋骨(あばら骨)があると起こることもあるのですが、これは非常に稀なケースで、一般的には首下部の関節の動きが鈍っていたり、腫れや痙攣して凝り固まった筋肉が神経を圧迫しておこります。

上でも述べましたとおり、鞭打ち症の患者さん達にも多く見られる胸郭出口症候群は、診察を受けても見過ごされてしまう事が多い症状でもあります。ところが、ミネソタ大学の医学部が行った研究によると、鞭打ち症の患者111人のうち、実に36パーセントにあたる40人に胸郭出口症候群が認められています。

胸郭出口症候群には、殆どの場合手術などの外科治療は必要ありませんが、カイロプラクティック療法がよく効く事でも知られています。テネシー大学のリハビリ医療学部助教授であるジョン・ホフマン博士は、胸郭出口症候群の効果的な治療法としてカイロプラクティック医によるマニピュレーション(脊椎矯正)の重要性を強調しています。彼はマニピュレーションとリハビリ運動をミックスした治療プログラムが胸郭出口症候群の症状をコントロールする上で効果的であると述べており、確かに同症候群で苦しむ患者さん達の症状緩和に対して、私たちカイロプラクティック医は大きな成果を収めています。

したがって、手や腕にしびれや疼きの症状がある方は一日も早くカイロプラクティック医による診察を受けることをお勧めします。

鞭打ち症を慢性化させないために

最近の車は外観的なデザインだけでなく、安全面での進歩も目覚しく、例えば車の前と後ろにあるセンサーが衝突事故を防止したりする機能が搭載されているものまであります。しかしながら、こういった技術の進歩をもってしても、実際に起こる事故の10%程度しか防ぐ事が出来ないといわれており、アメリカでは毎年600万人もの人々が交通事故の為に怪我をしています。そのうちの半数、つまりおよそ300万人が鞭打ち症の症状に悩まされ、さらに50万から90万の人は慢性的な鞭打ち症に診断されています。
 
事故の際に大きな衝撃が無ければ鞭打ち症にはならないと考える方が多いようですが、最近の研究によると、鞭打ち症が慢性化してしまう原因は事故の
大小よりも、事故後に何の処置もしなかったり、処置を受けていてもそれが的確なものではなかった場合にあることが明らかになってきました。例えば、
オレゴン州ヘルスサイエンス医科大学の疫学教授であり、自身もカイロプラクティック医であるマイケル・フリーマン博士は、『Journal of Musculoskeletal
Pain』の中で『交通事故の際に鞭打ち症になったり、痛みが慢性的に続いてしまう要因は、
(1)首を横に向けていた。
(2)座席に真っ直ぐ座っていなかった。
(3)衝撃に対する予想を全くしていなくて身構える準備が出来なかった。
(4)後ろから追突された。
です』と述べています。同博士によると、交通事故で怪我をしてしまった人が慢性的な鞭打ち症になる確率は3分の1にものぼるのだそうです。中でも3)
の『身構える準備が出来なかった状態』が鞭打ち症に与える影響には他の研究者達も注目しており、むち打ち症の研究家であるアーサー・クロフト博士は、
『100分の一秒前にでも衝突がわかっていれば、体が身構える事ができるのでむち打ち症になる事をかなりの確率で予防する事ができる』と述べている
では、不幸にして事故に遭ってしまった場合はどうすれば良いのでしょう?鞭打ち症についての講演を世界中で行っているダン・マーフィー医学博士は、
「カイロプラクティックが鞭打ち症の治療に効果的である事は以前から知られていましたが、それを証明する研究が不足していました。ところが、最近に
なってどうやらカイロプラクティック医が事故によって傷んでしまった患部組織を治療するそのプロセス自体に秘密が隠されている事が分かってきました」
と述べています。彼は、業界専門誌である『INJURY』や、『Journal of Orthopedic Medicine 』に発表した実験結果の中で、医学的な治療で改善しなかった
鞭打ち症患者が、カイロプラクティック治療を受けて改善した例を挙げ、「どの研究報告でもカイロプラクティック治療の結果は素晴らしいものでした。
これらの事柄から導かれる結論として、鞭打ち症治療においてカイロプラクティックこそが唯一効果的な治療法であるといえます」と締めくくっています。
 
最近では、ボルボやサーブなどに鞭打ち症を回避できるような最新型のシートやヘッドレストが装備されるなど、車業界も真剣に鞭打ち症防止に取り
組んでいますが、実際に事故に遭ってしまった時は、とにかく治療を受ける事が大切です。。私達カイロプラクティック医は神経筋骨格関連の怪我や
障害に関するスペシャリストとして鞭打ち症に関しても効果的な処置法を熟知しています。ですから、もしも鞭打ち症の可能性があるのであれば、
決して放置せず一日も早くカイロプラクティック医にご相談ください。

10/29/2008

頭痛の話~頭痛を自然療法で治すためには~

今回は、10人中、実に9人が悩まされていると言われる頭痛についての話です。皆さんの中にも『頭痛は生活の一部』と思って諦めてしまっている人も少なくないのではないでしょうか?確かにちょっとした痛みだと鎮痛剤などを飲んでしまいがちですよね。アメリカでは、毎年数十億ドルが頭痛の治療や鎮痛剤などに費やされてるので、最も費用のかかる病気の一つとして知られています。その理由の一つでもある鎮痛剤をのむ事は、確かに短期的な解決にはなりますが、決して痛みの原因を絶っているわけではないので、薬が切れた途端に元の痛みが戻ってきたり、周期的に同じ痛みに悩まされてしまいます。また、残念なことに鎮痛剤を用いた治療には副作用があり、頻繁に使用しているとリバウンド頭痛といって体内の薬物レベルが下がると自動的に頭痛が発生してしまう事もあります。

では、薬を使わずに自然の力で頭痛の痛みから解放される方法はあるのでしょうか?

勿論です。私達カイロプラクティック医が施す治療法がまさにそれです。私たちは患者さんの痛みを和らげるだけでなく、何が頭痛を引き起こしているのかを究明するために徹底的に診察を行います。そして食事療法や、栄養学はもとより、姿勢や身体力学などを駆使して、その豊富な知識をもとに最適な治療方法を提案します。ただし、このプロセスは単純ではない事も多く、場合によってはいくつかの試行錯誤を繰り返して地道な治療が必要になる場合もあります。なにしろ頭痛を引き起こす原因は一つだけではなく、複数の事柄が絡まりあい、お互いを刺激しあっている事が少なくないからです。つまり、適切な治療法を考案する為には、これらの因子を一つづつ見つけていく必要があるのです。

そこで役立つものに『頭痛日記』と呼ばれるものがあります。これは、痛みが発生する度にその度合いや日時、発生する前に飲食した物、その時の睡眠パターン等、生活習慣や活動の変化を細かく記録するものです。こうした記録はカイロプラクティック医の診療を大いにサポートしてくれます。また、クリニックを訪れる際には、以前行った検査結果の記録やレントゲン写真があるのであれば、それらも必ず持参するようにしてください。私達はこうした検査結果や情報をもとに、独自の診察も加えながら少しづつ痛みの原因をピンポイントしていきます。

原因が解明すると、まずは全ての生態力学的な障害を改善するために脊椎(首・背中・腰の骨)の調整を行います。カイロプラクティック治療は薬を殆ど使いませんので、健康な組織を冒す心配はありません。そして食事や運動、姿勢や睡眠習慣など、頭痛を引き起こす可能性のある因子について詳しくアドバイスを行い、患者さんが一日でも早く痛みの無い生活を取り戻せるために最善の努力を行います。

ですから、痛みにお悩みの場合は、皆様の健康を保つパートナーとして私達カイロプラクティック医に遠慮なくご相談ください。

たかが「寝違え」と考えていませんか?

朝起きた時に、首の周りに痛みを感じた事のある方も多いと思います。これは、俗に言う『寝違え』です。このような首のコリや痛みは日常的に起こるものですが、何が原因で起こってしまったのか、どのように治療したら良いのか、という点については、あまり深く考えずにそのまま放置してしまっている人が多いようです。それでは、どのように『寝違え』は起こってしまうのでしょうか?

1986年、オーストラリアにあるアレキサンドリア王女病院のペインクリニックが行った首のコリや痛みに関する大規模な研究によると、これらの痛みの原因として、椎間関節(背骨の関節)と呼ばれる背骨の間接が大きく関係していることが明らかになりました。彼らが調べた患者のうち、実に71%の患者において首の椎間関節の一部が狭くなっており、この痛みにとても敏感な小さな背骨の間接が狭くなって圧迫されてしまうことが、首や肩の痛み、それに伴って発症する筋肉の痙攣や頭痛の原因だと結論付けています。

これらの患者の殆どは、一度は一般医師の診察を受けたことがあったのですが、何が原因なのか分からず、そのままになっていました。これは、患者本人も忘れてしまっているような事故やケガが原因だからだと考えられます。例えば、ちょっとした自動車事故の後に、首の凝りや痛みがあったとしても、大抵の人は我慢してしまいます。放置していると表面上は痛みが無くなってしまったように思えるのですが、たとえ軽度だとはいえ椎間関節の一部が狭くなってしまった場合は、適切な治療を施さないと完治したわけではないので、ある朝起きてみると首が動かなかったり、ひどい痙攣や痛みなどを伴ってしまうのです。

つまり、軽度の症状のままずっとあった障害が、睡眠中の首の位置や寝相が悪かったことによって深刻な状態になってしまったのが『寝違え』などに代表される首のコリや痛みです。つまり、最初に怪我をした時に、きちんと治療していれば、ひどい痛みに悩まされることは無かったはずなのです。

私達が行うカイロプラクティック療法は、こういった痛みを効果的に緩和するので、迅速な処置を受けていれば、長い苦しみを予防することが可能です。ですから、あなたが何か重いものを持ち上げたり、自動車事故に遭って首や背中に圧迫感や引っ張られるような感じがした時には、それがたとえ軽い痛みであっても、速やかにカイロプラクティック医の診察を受けて問題を解決しておいてください。そうすれば目が覚めた時に、首の凝りや痛みに突然悩まされるというような事にはならないはずです。何か怪我をしてしまった時には、直ちにカイロプラクティック医の診察を受けられることをお勧めします。

めまいについて


今回はめまいについてのお話をいたしましょう。不快で苦しい症状を伴うめまいの原因としては、中耳炎をはじめ、循環器障害などのさまざまな障害があげられます。しかし、意外と見逃されやすいもののひとつに首の関節のズレ、正確には首の関節の機能障害があります。

首から起こるめまいは、脊椎(首・背中・腰の骨)の接合部分にある、受容体と呼ばれる神経のレセプター(感覚器官)が引き起こしていると考えられています。これら神経の末梢は、私達が常にバランスを保てるように、背骨のゆがみを感知し、内耳が身体全体の姿勢を整えるのを助けています。しかし、首の関節のズレや機能障害によってこうした神経の末梢が過剰な刺激を受けた時にめまいが引き起こされてしまうのです。

チェコスロバキアの首都プラハにある、カールズ大学の神経学科が行った実験によると、めまいを訴える200人の患者のうち、実に約25%の患者は、その原因が首の関節のズレや機能障害によるものであったそうです。彼らの典型的な症状として、首の上部から後頭部に広がる痛みや、耳の痛みが原因で耳鳴りがしたり、首の凝り、吐き気、そして手のチクチクする痛みや、更には目がピクピクしてしまうなどの症状をあげています。

同神経学科がこれらの患者全てにカイロプラクティック治療を施したところ、マッサージとストレッチだけを行った他のグループでは、ごくわずかな症状の改善が見られただけだったのに、実に80%の人達に症状の改善があったと報告しています。

この研究報告では、首の関節のズレや機能障害が首の上部から後頭部にかけての痛みを引き起こし、そのうちの何人かはめまいを伴うのであると結論付けています。そして、これらの症状を持つ多くの患者に最も有効な処置法はカイロプラクティック治療であると結んでいます。

既述のように、めまいの原因には様々なケースがありますが、適切なカイロプラクティック治療を受けることで、不快な症状や苦しみから一日も早く快方に向かう可能性が高いことがお分かり頂けると思います。ですから、もしも強いめまいを感じたり、特に首の上部の痛みや、後頭部にかけての痛みがある場合は、カイロプラクティック医の診察を受けることをお勧めします。

鞭打ち症とカイロプラクティック治療


鞭打ち症というと『交通事故』というイメージがありますが、実はバスケットボールやフットボールなどのコンタクトスポーツをはじめ、仕事上のアクシデントなどでも起こりうるほど身近なものです。以前は、鞭打ち症のような軟部組織の損傷を分析することは難しかったのですが、最近ではMRICT、そしてX線などの技術進歩に伴い、かなり細かい分析が可能になってきました。そのおかげで、いままで妄信的に行われてきた多くの治療法の中で、実際に何が有効なのかを科学的に検証する研究も進められています。そんな中、鞭打ち症の治療法として最も注目されているのが、カイロプラクティック医による脊椎(首・背中・腰の骨)矯正です。今回は鞭打ち症の性質と、治療におけるカイロプラクティックの有効性についてお話ししましょう。

まずは、カナダのケベック州にあるケベック自動車保険協会が行った調査結果を紹介します。同協会は、ケベック州で鞭打ち症の保険請求が大幅に増加したことをうけ、1989年に特別調査委員会を発足し調査に乗り出しました。同委員会は、10,382にも及ぶ鞭打ち症治療について記された研究資料を徹底的に分析し、唯一カイロプラクティック医による脊椎矯正についてのみ、その有効性を認め、鞭打ち症治療に推薦しています。彼らがまとめた報告によると、痛み止めや抗炎症剤を単独的に投与したり、マッサージのみを施しただけの処置法に比べ、カイロプラクティック治療が鎮痛薬や、非ステロイド性の抗炎症剤と併合して施された場合のみが効果的な治療法として推薦できるレベルにあるそうです。

この結論は鞭打ち症の性質を考えると納得がいきます。鞭打ち症は、交通事故時などによって起こってしまった筋肉の裂傷や、靭帯損傷が引き起こした関節への負担などが原因です。事故が発生した時、我々の体は首の周りの筋肉を緊張させ、なんとか頭を支えようとするため、それが痛みにつながります。肩や腰の痛みも同様で、椎間板や脊椎部分を支えようとして筋肉が張り詰めてしまう事が原因です。つまり、こういった緊張をほぐしてやる為には痛み止めや抗炎症剤などの単独投与は、長期的な解決法にならないのです。

また、鞭打ち症の深刻さにいろいろな要素が関係します。例えば、年配の人は若い人に比べると柔軟性が失われていることが多く、動かせる関節部の範囲も狭めです。そのため、筋肉自体の強靭さも衰えており、同じような事故に遭っても若い人よりも深刻な怪我になりがちです。また、性別によっても違いがあり、統計的にみると女性は男性に比べて怪我の度合いがひどくなってしまう傾向にあります。そして、当然ながら、既に同じような怪我をした事がある人は、初めての人よりも深刻な症状になりがちです。また、鞭打ち症には頭痛との相互関係があり、鞭打ち症患者の実に66から70パーセントが頭痛を訴えます。首の痛み同様、これも頭を安定させておく為に萎縮した筋肉がピンっと張り詰めている事が原因なのですが、こういった頭痛は、目の裏側で感じる事が多いのが特徴です。

このような性質を持つ鞭打ち症ですが、中でも一番大きな問題は、症状が発現するまでに時間がかかることです。そのため、多くの人々は症状が悪化するまで診療を受けません。事故に遭った人の62%から98%は、事故後2時間、中には長くて2~3日後に首の痛みを訴え始め治療を受けますが、そのうちの45%の患者が2年経った後でも同じ症状に悩まされているのです。

したがって、鞭打ち症の治療を行うには、こうした鞭打ち症の性質を充分理解した上で、有効的な処置を迅速に施す必要があるのです。ですから、もしも貴方が鞭打ち症にお悩みなのでしたら、一日も早く鞭打ち症のエキスパートであるカイロプラクティック医にご相談ください。

10/26/2008

首の痛みについての話

朝目覚めた時、安眠による気持ちの良さよりも首の痛みの方がまさってしまうような時は、本当にうんざりしてしまうものです。首を回すと痛いので、最初は体全体をよじったりして痛みを回避していても、うっかり痛む事を忘れて首を回してしまった時の激痛といったらありません。なぜ私達はこのような首の痛みに悩まされるのでしょう?

仮に10ポンドの重さの荷物を一日中持ち歩かなくてはならないとしましょう。10ポンドと言えば、最初は重さをそれほど感じることのない程度ですが、ずっと持っていれば一日の終わりにはかなり重く感じるはずです。平均重量が約10ポンドある『頭』を支えている首にも同じ事がいえます。7個の首の骨とその周りの筋肉は、貴方が立ったり、座ったり、上や下を向いたり、振り向いたりするたびに常にバランスを取って『頭』を支えているのですから、圧迫による痛みが発生するのも至極当然の事といえます。それでは痛みを無くす為にはどうすれば良いのでしょうか?

まず日常生活の中で、首の痛みの原因になりそうな事をしていないかチェックしてみましょう。例えば良くない体勢で寝ていたり、目線よりも上にあるものを見続けていたり、コンピューターのモニターや机を常に見下ろす状態で仕事をし続けたり、ハイヒールを頻繁に履いたり、片手だけに重いものを持ったり、電話をする時に肩で受話器を支えたり、運転をする時におかしな姿勢でシートに座ったりしている場合は気をつけましょう。また、起床時や仕事の後に首が痛む場合は次のような事柄が主な原因として考えられす。

悪い姿勢

ストレス

過度の疲労

これらの要因は、単独ではなく、複数のコンビネーションで影響を及ぼすと考えた方が良いでしょう。

当然ながら、上記のような事を日常的にしている場合は、それらをしないように気を付ける事が必要です。つまり、私達は次に挙げるような事柄に気を付けるだけで、かなり痛みを予防する事が出来るはずなのです。

バランスの取れた良い姿勢を心がける。

目の位置を水平に保ち、コンピューターのモニターを連続して凝視するなど、

長時間集中しすぎないように注意する。

リラックスした生活を送れるように生活を見直す。

運転中の姿勢にも注意し、出来るだけ穏やかな運転を行う。

ストレスを感じたら直ぐに発散出来る方法を見つける。

毎日の適度な運動を心がける。

ただし、重症の時は直ぐにでもカイロプラクティック医など専門医の治療が必要です。次のリストが当てはまる場合は直ちにお問い合わせ下さい。

痛みが24時間以上持続したり、再発する。

持続性の頭痛がある。

顔、耳、肩、腕または手の痛みがある。

めまいがする。

胸の痛みがある。

専門医を訪れる時には、痛みの状態をメモに取っておくと的確な治療の為に役立ちます。

最後になりますが、朝は痛かったはずの首が、時間が経つにつれて良くなる場合は関節炎の可能性が考えられます。同様に首の痛みが咳やくしゃみで悪化したり、腕にしびれや麻痺を感じる場合は、椎間板の問題が懸念されます。どちらにせよ、我々カイロプラクティック医はそれらに対する的確な治療法を熟知していますので、該当すると思われる場合は是非一度お問い合わせ下さい。

頚部硬直(固まったような首の痛み)について

クルマをバックさせる為に後ろを振り向こうとして、あまりの首の痛みに身体全体をよじらなくてはならなくなった事はありませんか?このように首の痛みが激しすぎて、頭を回す事を制限されてしまう症状を医学的には頚部硬直と呼んでいます。通常、頚部硬直は片方の向きだけに起こり、実に二人に一人が一度は経験すると言われています。軽症の場合は1〜2日で自然治癒しますが、ひどいケースになると医療処置が必要になります。

ところが、頚部硬直に対する一般的な医師による処置は、鎮痛剤や筋弛緩薬の処方、もしくは静養の勧め程度にとどまり、残念ながらあまり効果的であるとはいえません。その点、カイロプラクティック医は、頸椎や、それを支える軟部組織に正確な矯正技術を施し、より効果的な処置を行っています。

カイロプラクティックが、一般医療に比べてどれくらい頚部硬直に効果的なのかを調査した実験結果がありますのでご紹介しましょう。これは、ある医科大学で100名の頚部硬直患者をランダムに2グループに分けて行われた調査なのですが、最初のグループには痛み止めや、筋弛緩薬、そして理学療法(超音波治療と温熱療法)といった一般医療が72時間行われ、もう一つのグループには専門医によるカイロプラクティック治療(首・背骨の矯正と指圧療法)が施されました。治療後、改善の具合についてのアンケートと、実際に首が動かせるようになった可動域の測定を両グループに行ったところ、カイロプラクティックが施された患者の89%が症状の改善があったと答えたのに対し、一般医療を受けた患者では、それが59%にとどまりました。また、首の可動域に関しても、カイロプラクティックのグループには大きな向上が見られたのに比べ、一般医療のグループでは極めて少ない改善しか記録されませんでした。

この調査結果により、急性的な首の痛みからの改善にはカイロプラクティックの方が明らかに優れているという事が証明されました。現在、慢性的な首の痛みの治療についても研究が続けられていますが、慢性的な腰の痛みについては、カイロプラクティックの方が効果的であるという事が既に他の研究で証明されており、こちらについても似たような結果が出るであろう事が予想されます。

また、この実験ではもう一つ大切な事が確認されています。それは治療を受けるタイミングについてなのですが、直ぐに適切な治療が行われなかった場合、更なる損傷の可能性がある事を警鐘しています。つまり痛みの度合いによっては、ベッドでの静養が必ずしも最善というわけではないのです。ですから、もしも貴方が首の痛みにお悩みなのであれば、少しでも早くお近くのカイロプラクティック医に相談し、痛みのない快適な生活を取り戻してください。

10/24/2008

交通事故に遭ってしまった時

交通事故に巻き込まれてしまった場合、多くの方は保険会社に連絡を取り、車を修理する為のプロセスを開始します。そして保険会社に紹介された修理業者に車を持ち込み、見積もりをもらいますが、もしも持ち込んだ修理業者が表面上のダメージだけを見て簡単に見積もりを出すようであれば、多少面倒でも他の業者に持っていく事でしょう。それは、例え素人目には少しへこみがある程度だとしても、車のシャーシに軋みがいっていれば、せっかく直ったと思っても、後で大きな故障に繋がる可能性があるからです。このように、私たちは故障した車を元の状態に戻すためには細心の注意を払うのに、残念ながら身体にダメージがあったはずの本人については、ちょっとした痛みを感じても「大した事は無い」、「そのうち治る」と、回復の為のプロセスを怠ってしまいがちなのが実情です。

実際には交通事故による怪我の症状というのは、表面化するまでに時間がかかるものも少なくなく、車と同じように専門家にしか分からないようなダメージもあります。時間が経つと、怪我をした箇所が傷跡のように伸び縮みしない組織になってしまったり、凝りや、その他の症状が長期化してしまう恐れもありますので、事故後はしっかりと検査を受け、しかるべき治療を受けるべきです。

怪我や治療の種類は、事故時の状態によっても少しづつ違ってきます。たとえば、時速10マイル以下で発生した事故の場合は、あざ、筋肉・靭帯の損傷・捻挫、そして椎間板損傷といった軟部組織の怪我が起こりがちですが、事故の時はまわりも本人も混乱しているので、こういった症状はよほどの大事でなければ、ついつい見過ごしてしまいがちです。ところが、中には事故が起こってから1236時間ほどして初めて分かるような症状もあり、その時には既に痛みや凝りの為に力が入らない、といった症状を伴う事もあります。

そして、時速10マイル以上で発生した事故の場合はもっと深刻です。これらの事故の際にはハンドルや、ダッシュボード、窓などに直接当たってしまうなど、大きな衝撃を受ける事が多く、その為に重度の軟部組織と椎間板の損傷、あざ、骨折、ひどい捻挫、脳震盪、そして挫傷などがみられます。そして、「鞭打ち症」も発生しやすくなります。鞭打ち症は、車にぶつけられた時に頭がまず後ろに反り返り、次に前方、また後ろ、とまるで鞭のようにしなってから元の位置に戻ってしまう事で発生します。症状としては、首への痛みが中心で、その為に首の可動域が極端に制限されたり、筋肉の凝りや腫れを伴います。重症になると物を飲み込めなくなったり、声が出なくなったり、顎の異常、吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、短期的な記憶損失や、不眠症、視覚障害に陥ってしまうこともあります。また、後部からの衝撃だけでなく、前方、もしくは横からの衝撃でも鞭打ち症になる場合もありますので注意が必要です。

したがって、不幸にも事故に遭ってしまった時は、例え軽症だと思ってもできるだけ早くカイロプラクティック科医に連絡してください。検査が早ければ早いほど、我々専門医は怪我の状態を把握し、その怪我から早期回復できるように適切な処置を開始することができます。また、事故時の詳細を知る事は、カイロプラクティック科医にとって、治療を施す上で非常に重要な事なのですが、早めの対応をする事で事故当時の記憶が薄れてしまう事も防げまず。

検査時には、怪我や損傷の箇所だけでなく、脊柱や、その他にも怪我のおそれがある箇所全ての検査を綿密に行います。当然骨折などの重傷が見られないかをチェックする為に、脊柱のレントゲン検査も行い、検査の結果によっては、電気療法、超音波、リハビリエクササイズ、牽引療法、氷や熱療法、そして首・背骨の矯正などを行います。必要であれば首にはコルセットをして頂くこともあります。充分に検査をした上で、もしもカイロプラクティック以外の治療が必要な場合には、適当な医療施設を紹介いたします。

首の異状が引き起こす頭痛についての話


頭痛は私たちが日常最も多く経験する障害のひとつです。頭痛にも色々な種類があり、中でも「首が理由で発生する頭痛」の事を、我々は『頚椎性頭痛(けいついせいずつう)』と呼んでいます。実際に頭痛のうちの多くが首(頚椎)の障害によって引き起こされているのですが、残念ながら一般の頭痛治療ではこれらの部分が見過ごされがちで、安易な投薬治療では根本的な問題を解決できず、治療が長期化する事も少なくありません。今回はそういった頭痛がどのように発生するのかを説明し、その上でどのような治療法が効果的なのかをご紹介しましょう。

中枢神経から分かれた神経は各々の椎骨(首、背中、腰の骨一つ一つ)の部分で、関節と筋肉の間を通過しており、首の下部では、これらの神経が腕に感覚や筋力を与える役割をしています。したがって、これらの神経が炎症を起こしたり、締め付けられると、結果として腕の痛みやうずきにつながるのです。首の神経の中でも、特に上部三つの頚椎骨(首の骨)から出ている神経は、頭部を介して、後頭部や側頭部、そしてちょうど眼の直ぐ上にある額の部分の感覚に繋がっています。ですから、首の下部で腕に痛みを引き起こすのと同じ様に、関節や筋肉に異状があると首の上部の神経が炎症を起こし、後頭部からこめかみ、また眼球の裏側にかけての痛みが発生してしまうのです。

昨今、こういった頭痛に対する最も適切な治療がカイロプラクティックであるという事が色んな研究で明らかになってきました。例えばユーゴスラビアのマリボル総合病院では、研究者達によって大規模な実験が行われ、250人の頭痛患者にカイロプラクティックによる治療が施されました。3週間に及ぶ治療の結果、実に75パーセントの患者が頭痛の低下を報告。また、1年後に行われたインタビューでも、患者の25パーセントは全く頭痛が再発しなかったと答え、65パーセントの患者もカイロプラクティク治療を行ったおかげで、頭痛の回数、そしてひどさの度合いの改善が長期的に維持されたと回答しています。参加した患者達の多くが、他の医療治療を既に受けていたにも関わらず、症状が改善してなかったという点を考えても、この実験結果は非常に有意義なものといえるでしょう。

つまり、こういった頭痛についての研究が進めば進むほど、頭痛の多くが首の上部の神経圧迫に起因するということ、そして、カイロプラクティックによる治療がもっとも効果的な処置であるということが浮き彫りになってきているのですが、一般医師達の間にはこういった研究や明白な実験結果を無視し、カイロプラクティック治療が「科学的に証明されていない」として他の治療法によって対処したがる傾向があります。しかしながら、実はカイロプラクティックは非常に科学的なもので、これらの研究も、一般の医学研究を承認するのに用いられるものと同じ、非常に科学的な手順に則って行われています。研究結果についても直ぐに専門文献などで確認する事ができるのですが、こういった事態の背景には製薬会社からの圧力などがあるようです。

したがって、もしもあなたが、原因の分からない頭痛を患っていたり、例え原因が分かっていても適切な処置がなんであるかを医師が明白にしてくれなかったり、もしくは医師の処置が頭痛の大幅な軽減に繋がらなかったり、といった問題を抱えておられる場合は、是非一度カイロプラクティック科医に相談し、それらがカイロプラクティック治療によって軽減できる類の頭痛なのかをチェックしてもらってください。