10/29/2008

頭痛の話~頭痛を自然療法で治すためには~

今回は、10人中、実に9人が悩まされていると言われる頭痛についての話です。皆さんの中にも『頭痛は生活の一部』と思って諦めてしまっている人も少なくないのではないでしょうか?確かにちょっとした痛みだと鎮痛剤などを飲んでしまいがちですよね。アメリカでは、毎年数十億ドルが頭痛の治療や鎮痛剤などに費やされてるので、最も費用のかかる病気の一つとして知られています。その理由の一つでもある鎮痛剤をのむ事は、確かに短期的な解決にはなりますが、決して痛みの原因を絶っているわけではないので、薬が切れた途端に元の痛みが戻ってきたり、周期的に同じ痛みに悩まされてしまいます。また、残念なことに鎮痛剤を用いた治療には副作用があり、頻繁に使用しているとリバウンド頭痛といって体内の薬物レベルが下がると自動的に頭痛が発生してしまう事もあります。

では、薬を使わずに自然の力で頭痛の痛みから解放される方法はあるのでしょうか?

勿論です。私達カイロプラクティック医が施す治療法がまさにそれです。私たちは患者さんの痛みを和らげるだけでなく、何が頭痛を引き起こしているのかを究明するために徹底的に診察を行います。そして食事療法や、栄養学はもとより、姿勢や身体力学などを駆使して、その豊富な知識をもとに最適な治療方法を提案します。ただし、このプロセスは単純ではない事も多く、場合によってはいくつかの試行錯誤を繰り返して地道な治療が必要になる場合もあります。なにしろ頭痛を引き起こす原因は一つだけではなく、複数の事柄が絡まりあい、お互いを刺激しあっている事が少なくないからです。つまり、適切な治療法を考案する為には、これらの因子を一つづつ見つけていく必要があるのです。

そこで役立つものに『頭痛日記』と呼ばれるものがあります。これは、痛みが発生する度にその度合いや日時、発生する前に飲食した物、その時の睡眠パターン等、生活習慣や活動の変化を細かく記録するものです。こうした記録はカイロプラクティック医の診療を大いにサポートしてくれます。また、クリニックを訪れる際には、以前行った検査結果の記録やレントゲン写真があるのであれば、それらも必ず持参するようにしてください。私達はこうした検査結果や情報をもとに、独自の診察も加えながら少しづつ痛みの原因をピンポイントしていきます。

原因が解明すると、まずは全ての生態力学的な障害を改善するために脊椎(首・背中・腰の骨)の調整を行います。カイロプラクティック治療は薬を殆ど使いませんので、健康な組織を冒す心配はありません。そして食事や運動、姿勢や睡眠習慣など、頭痛を引き起こす可能性のある因子について詳しくアドバイスを行い、患者さんが一日でも早く痛みの無い生活を取り戻せるために最善の努力を行います。

ですから、痛みにお悩みの場合は、皆様の健康を保つパートナーとして私達カイロプラクティック医に遠慮なくご相談ください。

たかが「寝違え」と考えていませんか?

朝起きた時に、首の周りに痛みを感じた事のある方も多いと思います。これは、俗に言う『寝違え』です。このような首のコリや痛みは日常的に起こるものですが、何が原因で起こってしまったのか、どのように治療したら良いのか、という点については、あまり深く考えずにそのまま放置してしまっている人が多いようです。それでは、どのように『寝違え』は起こってしまうのでしょうか?

1986年、オーストラリアにあるアレキサンドリア王女病院のペインクリニックが行った首のコリや痛みに関する大規模な研究によると、これらの痛みの原因として、椎間関節(背骨の関節)と呼ばれる背骨の間接が大きく関係していることが明らかになりました。彼らが調べた患者のうち、実に71%の患者において首の椎間関節の一部が狭くなっており、この痛みにとても敏感な小さな背骨の間接が狭くなって圧迫されてしまうことが、首や肩の痛み、それに伴って発症する筋肉の痙攣や頭痛の原因だと結論付けています。

これらの患者の殆どは、一度は一般医師の診察を受けたことがあったのですが、何が原因なのか分からず、そのままになっていました。これは、患者本人も忘れてしまっているような事故やケガが原因だからだと考えられます。例えば、ちょっとした自動車事故の後に、首の凝りや痛みがあったとしても、大抵の人は我慢してしまいます。放置していると表面上は痛みが無くなってしまったように思えるのですが、たとえ軽度だとはいえ椎間関節の一部が狭くなってしまった場合は、適切な治療を施さないと完治したわけではないので、ある朝起きてみると首が動かなかったり、ひどい痙攣や痛みなどを伴ってしまうのです。

つまり、軽度の症状のままずっとあった障害が、睡眠中の首の位置や寝相が悪かったことによって深刻な状態になってしまったのが『寝違え』などに代表される首のコリや痛みです。つまり、最初に怪我をした時に、きちんと治療していれば、ひどい痛みに悩まされることは無かったはずなのです。

私達が行うカイロプラクティック療法は、こういった痛みを効果的に緩和するので、迅速な処置を受けていれば、長い苦しみを予防することが可能です。ですから、あなたが何か重いものを持ち上げたり、自動車事故に遭って首や背中に圧迫感や引っ張られるような感じがした時には、それがたとえ軽い痛みであっても、速やかにカイロプラクティック医の診察を受けて問題を解決しておいてください。そうすれば目が覚めた時に、首の凝りや痛みに突然悩まされるというような事にはならないはずです。何か怪我をしてしまった時には、直ちにカイロプラクティック医の診察を受けられることをお勧めします。

めまいについて


今回はめまいについてのお話をいたしましょう。不快で苦しい症状を伴うめまいの原因としては、中耳炎をはじめ、循環器障害などのさまざまな障害があげられます。しかし、意外と見逃されやすいもののひとつに首の関節のズレ、正確には首の関節の機能障害があります。

首から起こるめまいは、脊椎(首・背中・腰の骨)の接合部分にある、受容体と呼ばれる神経のレセプター(感覚器官)が引き起こしていると考えられています。これら神経の末梢は、私達が常にバランスを保てるように、背骨のゆがみを感知し、内耳が身体全体の姿勢を整えるのを助けています。しかし、首の関節のズレや機能障害によってこうした神経の末梢が過剰な刺激を受けた時にめまいが引き起こされてしまうのです。

チェコスロバキアの首都プラハにある、カールズ大学の神経学科が行った実験によると、めまいを訴える200人の患者のうち、実に約25%の患者は、その原因が首の関節のズレや機能障害によるものであったそうです。彼らの典型的な症状として、首の上部から後頭部に広がる痛みや、耳の痛みが原因で耳鳴りがしたり、首の凝り、吐き気、そして手のチクチクする痛みや、更には目がピクピクしてしまうなどの症状をあげています。

同神経学科がこれらの患者全てにカイロプラクティック治療を施したところ、マッサージとストレッチだけを行った他のグループでは、ごくわずかな症状の改善が見られただけだったのに、実に80%の人達に症状の改善があったと報告しています。

この研究報告では、首の関節のズレや機能障害が首の上部から後頭部にかけての痛みを引き起こし、そのうちの何人かはめまいを伴うのであると結論付けています。そして、これらの症状を持つ多くの患者に最も有効な処置法はカイロプラクティック治療であると結んでいます。

既述のように、めまいの原因には様々なケースがありますが、適切なカイロプラクティック治療を受けることで、不快な症状や苦しみから一日も早く快方に向かう可能性が高いことがお分かり頂けると思います。ですから、もしも強いめまいを感じたり、特に首の上部の痛みや、後頭部にかけての痛みがある場合は、カイロプラクティック医の診察を受けることをお勧めします。

鞭打ち症とカイロプラクティック治療


鞭打ち症というと『交通事故』というイメージがありますが、実はバスケットボールやフットボールなどのコンタクトスポーツをはじめ、仕事上のアクシデントなどでも起こりうるほど身近なものです。以前は、鞭打ち症のような軟部組織の損傷を分析することは難しかったのですが、最近ではMRICT、そしてX線などの技術進歩に伴い、かなり細かい分析が可能になってきました。そのおかげで、いままで妄信的に行われてきた多くの治療法の中で、実際に何が有効なのかを科学的に検証する研究も進められています。そんな中、鞭打ち症の治療法として最も注目されているのが、カイロプラクティック医による脊椎(首・背中・腰の骨)矯正です。今回は鞭打ち症の性質と、治療におけるカイロプラクティックの有効性についてお話ししましょう。

まずは、カナダのケベック州にあるケベック自動車保険協会が行った調査結果を紹介します。同協会は、ケベック州で鞭打ち症の保険請求が大幅に増加したことをうけ、1989年に特別調査委員会を発足し調査に乗り出しました。同委員会は、10,382にも及ぶ鞭打ち症治療について記された研究資料を徹底的に分析し、唯一カイロプラクティック医による脊椎矯正についてのみ、その有効性を認め、鞭打ち症治療に推薦しています。彼らがまとめた報告によると、痛み止めや抗炎症剤を単独的に投与したり、マッサージのみを施しただけの処置法に比べ、カイロプラクティック治療が鎮痛薬や、非ステロイド性の抗炎症剤と併合して施された場合のみが効果的な治療法として推薦できるレベルにあるそうです。

この結論は鞭打ち症の性質を考えると納得がいきます。鞭打ち症は、交通事故時などによって起こってしまった筋肉の裂傷や、靭帯損傷が引き起こした関節への負担などが原因です。事故が発生した時、我々の体は首の周りの筋肉を緊張させ、なんとか頭を支えようとするため、それが痛みにつながります。肩や腰の痛みも同様で、椎間板や脊椎部分を支えようとして筋肉が張り詰めてしまう事が原因です。つまり、こういった緊張をほぐしてやる為には痛み止めや抗炎症剤などの単独投与は、長期的な解決法にならないのです。

また、鞭打ち症の深刻さにいろいろな要素が関係します。例えば、年配の人は若い人に比べると柔軟性が失われていることが多く、動かせる関節部の範囲も狭めです。そのため、筋肉自体の強靭さも衰えており、同じような事故に遭っても若い人よりも深刻な怪我になりがちです。また、性別によっても違いがあり、統計的にみると女性は男性に比べて怪我の度合いがひどくなってしまう傾向にあります。そして、当然ながら、既に同じような怪我をした事がある人は、初めての人よりも深刻な症状になりがちです。また、鞭打ち症には頭痛との相互関係があり、鞭打ち症患者の実に66から70パーセントが頭痛を訴えます。首の痛み同様、これも頭を安定させておく為に萎縮した筋肉がピンっと張り詰めている事が原因なのですが、こういった頭痛は、目の裏側で感じる事が多いのが特徴です。

このような性質を持つ鞭打ち症ですが、中でも一番大きな問題は、症状が発現するまでに時間がかかることです。そのため、多くの人々は症状が悪化するまで診療を受けません。事故に遭った人の62%から98%は、事故後2時間、中には長くて2~3日後に首の痛みを訴え始め治療を受けますが、そのうちの45%の患者が2年経った後でも同じ症状に悩まされているのです。

したがって、鞭打ち症の治療を行うには、こうした鞭打ち症の性質を充分理解した上で、有効的な処置を迅速に施す必要があるのです。ですから、もしも貴方が鞭打ち症にお悩みなのでしたら、一日も早く鞭打ち症のエキスパートであるカイロプラクティック医にご相談ください。

10/26/2008

首の痛みについての話

朝目覚めた時、安眠による気持ちの良さよりも首の痛みの方がまさってしまうような時は、本当にうんざりしてしまうものです。首を回すと痛いので、最初は体全体をよじったりして痛みを回避していても、うっかり痛む事を忘れて首を回してしまった時の激痛といったらありません。なぜ私達はこのような首の痛みに悩まされるのでしょう?

仮に10ポンドの重さの荷物を一日中持ち歩かなくてはならないとしましょう。10ポンドと言えば、最初は重さをそれほど感じることのない程度ですが、ずっと持っていれば一日の終わりにはかなり重く感じるはずです。平均重量が約10ポンドある『頭』を支えている首にも同じ事がいえます。7個の首の骨とその周りの筋肉は、貴方が立ったり、座ったり、上や下を向いたり、振り向いたりするたびに常にバランスを取って『頭』を支えているのですから、圧迫による痛みが発生するのも至極当然の事といえます。それでは痛みを無くす為にはどうすれば良いのでしょうか?

まず日常生活の中で、首の痛みの原因になりそうな事をしていないかチェックしてみましょう。例えば良くない体勢で寝ていたり、目線よりも上にあるものを見続けていたり、コンピューターのモニターや机を常に見下ろす状態で仕事をし続けたり、ハイヒールを頻繁に履いたり、片手だけに重いものを持ったり、電話をする時に肩で受話器を支えたり、運転をする時におかしな姿勢でシートに座ったりしている場合は気をつけましょう。また、起床時や仕事の後に首が痛む場合は次のような事柄が主な原因として考えられす。

悪い姿勢

ストレス

過度の疲労

これらの要因は、単独ではなく、複数のコンビネーションで影響を及ぼすと考えた方が良いでしょう。

当然ながら、上記のような事を日常的にしている場合は、それらをしないように気を付ける事が必要です。つまり、私達は次に挙げるような事柄に気を付けるだけで、かなり痛みを予防する事が出来るはずなのです。

バランスの取れた良い姿勢を心がける。

目の位置を水平に保ち、コンピューターのモニターを連続して凝視するなど、

長時間集中しすぎないように注意する。

リラックスした生活を送れるように生活を見直す。

運転中の姿勢にも注意し、出来るだけ穏やかな運転を行う。

ストレスを感じたら直ぐに発散出来る方法を見つける。

毎日の適度な運動を心がける。

ただし、重症の時は直ぐにでもカイロプラクティック医など専門医の治療が必要です。次のリストが当てはまる場合は直ちにお問い合わせ下さい。

痛みが24時間以上持続したり、再発する。

持続性の頭痛がある。

顔、耳、肩、腕または手の痛みがある。

めまいがする。

胸の痛みがある。

専門医を訪れる時には、痛みの状態をメモに取っておくと的確な治療の為に役立ちます。

最後になりますが、朝は痛かったはずの首が、時間が経つにつれて良くなる場合は関節炎の可能性が考えられます。同様に首の痛みが咳やくしゃみで悪化したり、腕にしびれや麻痺を感じる場合は、椎間板の問題が懸念されます。どちらにせよ、我々カイロプラクティック医はそれらに対する的確な治療法を熟知していますので、該当すると思われる場合は是非一度お問い合わせ下さい。

頚部硬直(固まったような首の痛み)について

クルマをバックさせる為に後ろを振り向こうとして、あまりの首の痛みに身体全体をよじらなくてはならなくなった事はありませんか?このように首の痛みが激しすぎて、頭を回す事を制限されてしまう症状を医学的には頚部硬直と呼んでいます。通常、頚部硬直は片方の向きだけに起こり、実に二人に一人が一度は経験すると言われています。軽症の場合は1〜2日で自然治癒しますが、ひどいケースになると医療処置が必要になります。

ところが、頚部硬直に対する一般的な医師による処置は、鎮痛剤や筋弛緩薬の処方、もしくは静養の勧め程度にとどまり、残念ながらあまり効果的であるとはいえません。その点、カイロプラクティック医は、頸椎や、それを支える軟部組織に正確な矯正技術を施し、より効果的な処置を行っています。

カイロプラクティックが、一般医療に比べてどれくらい頚部硬直に効果的なのかを調査した実験結果がありますのでご紹介しましょう。これは、ある医科大学で100名の頚部硬直患者をランダムに2グループに分けて行われた調査なのですが、最初のグループには痛み止めや、筋弛緩薬、そして理学療法(超音波治療と温熱療法)といった一般医療が72時間行われ、もう一つのグループには専門医によるカイロプラクティック治療(首・背骨の矯正と指圧療法)が施されました。治療後、改善の具合についてのアンケートと、実際に首が動かせるようになった可動域の測定を両グループに行ったところ、カイロプラクティックが施された患者の89%が症状の改善があったと答えたのに対し、一般医療を受けた患者では、それが59%にとどまりました。また、首の可動域に関しても、カイロプラクティックのグループには大きな向上が見られたのに比べ、一般医療のグループでは極めて少ない改善しか記録されませんでした。

この調査結果により、急性的な首の痛みからの改善にはカイロプラクティックの方が明らかに優れているという事が証明されました。現在、慢性的な首の痛みの治療についても研究が続けられていますが、慢性的な腰の痛みについては、カイロプラクティックの方が効果的であるという事が既に他の研究で証明されており、こちらについても似たような結果が出るであろう事が予想されます。

また、この実験ではもう一つ大切な事が確認されています。それは治療を受けるタイミングについてなのですが、直ぐに適切な治療が行われなかった場合、更なる損傷の可能性がある事を警鐘しています。つまり痛みの度合いによっては、ベッドでの静養が必ずしも最善というわけではないのです。ですから、もしも貴方が首の痛みにお悩みなのであれば、少しでも早くお近くのカイロプラクティック医に相談し、痛みのない快適な生活を取り戻してください。

10/24/2008

交通事故に遭ってしまった時

交通事故に巻き込まれてしまった場合、多くの方は保険会社に連絡を取り、車を修理する為のプロセスを開始します。そして保険会社に紹介された修理業者に車を持ち込み、見積もりをもらいますが、もしも持ち込んだ修理業者が表面上のダメージだけを見て簡単に見積もりを出すようであれば、多少面倒でも他の業者に持っていく事でしょう。それは、例え素人目には少しへこみがある程度だとしても、車のシャーシに軋みがいっていれば、せっかく直ったと思っても、後で大きな故障に繋がる可能性があるからです。このように、私たちは故障した車を元の状態に戻すためには細心の注意を払うのに、残念ながら身体にダメージがあったはずの本人については、ちょっとした痛みを感じても「大した事は無い」、「そのうち治る」と、回復の為のプロセスを怠ってしまいがちなのが実情です。

実際には交通事故による怪我の症状というのは、表面化するまでに時間がかかるものも少なくなく、車と同じように専門家にしか分からないようなダメージもあります。時間が経つと、怪我をした箇所が傷跡のように伸び縮みしない組織になってしまったり、凝りや、その他の症状が長期化してしまう恐れもありますので、事故後はしっかりと検査を受け、しかるべき治療を受けるべきです。

怪我や治療の種類は、事故時の状態によっても少しづつ違ってきます。たとえば、時速10マイル以下で発生した事故の場合は、あざ、筋肉・靭帯の損傷・捻挫、そして椎間板損傷といった軟部組織の怪我が起こりがちですが、事故の時はまわりも本人も混乱しているので、こういった症状はよほどの大事でなければ、ついつい見過ごしてしまいがちです。ところが、中には事故が起こってから1236時間ほどして初めて分かるような症状もあり、その時には既に痛みや凝りの為に力が入らない、といった症状を伴う事もあります。

そして、時速10マイル以上で発生した事故の場合はもっと深刻です。これらの事故の際にはハンドルや、ダッシュボード、窓などに直接当たってしまうなど、大きな衝撃を受ける事が多く、その為に重度の軟部組織と椎間板の損傷、あざ、骨折、ひどい捻挫、脳震盪、そして挫傷などがみられます。そして、「鞭打ち症」も発生しやすくなります。鞭打ち症は、車にぶつけられた時に頭がまず後ろに反り返り、次に前方、また後ろ、とまるで鞭のようにしなってから元の位置に戻ってしまう事で発生します。症状としては、首への痛みが中心で、その為に首の可動域が極端に制限されたり、筋肉の凝りや腫れを伴います。重症になると物を飲み込めなくなったり、声が出なくなったり、顎の異常、吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、短期的な記憶損失や、不眠症、視覚障害に陥ってしまうこともあります。また、後部からの衝撃だけでなく、前方、もしくは横からの衝撃でも鞭打ち症になる場合もありますので注意が必要です。

したがって、不幸にも事故に遭ってしまった時は、例え軽症だと思ってもできるだけ早くカイロプラクティック科医に連絡してください。検査が早ければ早いほど、我々専門医は怪我の状態を把握し、その怪我から早期回復できるように適切な処置を開始することができます。また、事故時の詳細を知る事は、カイロプラクティック科医にとって、治療を施す上で非常に重要な事なのですが、早めの対応をする事で事故当時の記憶が薄れてしまう事も防げまず。

検査時には、怪我や損傷の箇所だけでなく、脊柱や、その他にも怪我のおそれがある箇所全ての検査を綿密に行います。当然骨折などの重傷が見られないかをチェックする為に、脊柱のレントゲン検査も行い、検査の結果によっては、電気療法、超音波、リハビリエクササイズ、牽引療法、氷や熱療法、そして首・背骨の矯正などを行います。必要であれば首にはコルセットをして頂くこともあります。充分に検査をした上で、もしもカイロプラクティック以外の治療が必要な場合には、適当な医療施設を紹介いたします。

首の異状が引き起こす頭痛についての話


頭痛は私たちが日常最も多く経験する障害のひとつです。頭痛にも色々な種類があり、中でも「首が理由で発生する頭痛」の事を、我々は『頚椎性頭痛(けいついせいずつう)』と呼んでいます。実際に頭痛のうちの多くが首(頚椎)の障害によって引き起こされているのですが、残念ながら一般の頭痛治療ではこれらの部分が見過ごされがちで、安易な投薬治療では根本的な問題を解決できず、治療が長期化する事も少なくありません。今回はそういった頭痛がどのように発生するのかを説明し、その上でどのような治療法が効果的なのかをご紹介しましょう。

中枢神経から分かれた神経は各々の椎骨(首、背中、腰の骨一つ一つ)の部分で、関節と筋肉の間を通過しており、首の下部では、これらの神経が腕に感覚や筋力を与える役割をしています。したがって、これらの神経が炎症を起こしたり、締め付けられると、結果として腕の痛みやうずきにつながるのです。首の神経の中でも、特に上部三つの頚椎骨(首の骨)から出ている神経は、頭部を介して、後頭部や側頭部、そしてちょうど眼の直ぐ上にある額の部分の感覚に繋がっています。ですから、首の下部で腕に痛みを引き起こすのと同じ様に、関節や筋肉に異状があると首の上部の神経が炎症を起こし、後頭部からこめかみ、また眼球の裏側にかけての痛みが発生してしまうのです。

昨今、こういった頭痛に対する最も適切な治療がカイロプラクティックであるという事が色んな研究で明らかになってきました。例えばユーゴスラビアのマリボル総合病院では、研究者達によって大規模な実験が行われ、250人の頭痛患者にカイロプラクティックによる治療が施されました。3週間に及ぶ治療の結果、実に75パーセントの患者が頭痛の低下を報告。また、1年後に行われたインタビューでも、患者の25パーセントは全く頭痛が再発しなかったと答え、65パーセントの患者もカイロプラクティク治療を行ったおかげで、頭痛の回数、そしてひどさの度合いの改善が長期的に維持されたと回答しています。参加した患者達の多くが、他の医療治療を既に受けていたにも関わらず、症状が改善してなかったという点を考えても、この実験結果は非常に有意義なものといえるでしょう。

つまり、こういった頭痛についての研究が進めば進むほど、頭痛の多くが首の上部の神経圧迫に起因するということ、そして、カイロプラクティックによる治療がもっとも効果的な処置であるということが浮き彫りになってきているのですが、一般医師達の間にはこういった研究や明白な実験結果を無視し、カイロプラクティック治療が「科学的に証明されていない」として他の治療法によって対処したがる傾向があります。しかしながら、実はカイロプラクティックは非常に科学的なもので、これらの研究も、一般の医学研究を承認するのに用いられるものと同じ、非常に科学的な手順に則って行われています。研究結果についても直ぐに専門文献などで確認する事ができるのですが、こういった事態の背景には製薬会社からの圧力などがあるようです。

したがって、もしもあなたが、原因の分からない頭痛を患っていたり、例え原因が分かっていても適切な処置がなんであるかを医師が明白にしてくれなかったり、もしくは医師の処置が頭痛の大幅な軽減に繋がらなかったり、といった問題を抱えておられる場合は、是非一度カイロプラクティック科医に相談し、それらがカイロプラクティック治療によって軽減できる類の頭痛なのかをチェックしてもらってください。