11/21/2008
変形性関節炎
年々、私達の生活水準は向上しており、それと共に平均寿命も延び続けています。つまり、私達の全員が生涯どこかで変形性関節症に苛まれる可能性を持っているのですが、例え変形性関節炎になってしまったからといって絶望してしまわなくてはならないというわけではありません。そこで、今回は痛みに打ち勝つ方法をご説明したいと思います。
確かに、変形性関節炎は、現在のところ完治を期待できる症状ではありません。しかし、同症状による痛みを和らげたり、抑制したりする為には、カイロプラクティック治療が極めて効果的であるという事が数々のリサーチによって実証されています。既に、アメリカでは多くの高齢者がこの事実を実体験や口コミによって知っており、カイロプラクティックが彼らの生活に深く浸透しています。1985年にアイオワ医科大学が行ったリサーチによると、65歳以上の高齢者の間では実に75%がカイロプラクティック治療を受けており、その結果に満足していると報告しています。また、同リサーチでは、カイロプラクティック治療を受けている男性の変形性関節炎患者の数が、一般医療の治療を受けている人の数を上回っているともしています。
では何故カイロプラクティック治療は変形性関節炎に効果があるのでしょう?。それには2つの理由があります。まず一つ目にあげられるのは、カイロプラクティック治療が、変形性関節炎の痛みの根源である背骨の関節(椎間関節と仙腸関節)の『歪み』をしっかりと矯正するからです。変形性関節炎が発症すると、背骨にある大切な軟組織(筋肉、靭帯、腱、椎間板)が弱くなり、全体的に緩みが生じるので、関節が整列しなくなってしまいます。変形性関節炎の痛みは、この緩みが原因でおこった『歪み』によって発生するので、カイロプラクティック治療によってこの『歪み』を矯正する事で痛みが和らぐのです。
そして、もう一つの理由は、カイロプラクティックに脊椎(首・背中・腰)痛を制御する効果があるからです。 1984年に「米国物理療医学ジャーナル」が報告した研究によると、カイロプラクティック治療を受けた事によって患者の脊椎痛は140パーセントも改善したのだそうです。カイロプラクティック治療が脊椎(首・背中・腰)の痛みを軽減する理由は、適切な脊椎矯正を行うことで、非常に痛みに対して敏感である脊椎関節へのストレスを取り除く事ができるからです。また、別の研究ではカイロプラクティック治療を受けることによって、脳が『自然のペインキラー』と言われるエンドルフィンの分泌を活発化するという報告もされています。
したがいまして、既に変形性関節炎にお悩みの方も、これから可能性がある事を懸念しておられる方も、是非一度カイロプラクティック治療を受診してみられることをお勧めします。
11/14/2008
メニエール病をご存知ですか?
何がメニエール病を引き起こすのか、はっきりした原因は判っていません。内耳にある液体の増加が症状の原因と云われていますが、何故増加が起こるのかはまだ不明です。子供から高齢者まで誰でも発病しますが、40代50代の患者数が多いようです。
脊椎の上部、首の後ろの骨は頚椎と呼ばれています。この小さな一連の骨の中を脳と体の各部を繋ぐ全ての神経が通っています。そのためこの部分にずれなどの異状が起こると、神経が圧迫され体のあちこちに色々な症状を引き起こします。 その症状は頚椎の異状を取り除かない限り続くと考えられます。頚椎のずれは事故や怪我が無くても起こります。わずか数オンスの頭骸骨のすぐ下の小さな骨がボーリングの玉ほどの重さのある頭部を一日中支え、複雑な動きを可能にしているからです。
カイロプラクティックは骨のずれや歪みが原因で起こる神経の圧迫を取り除く治療に重点を置いています。独特の手技によって骨を動かし正しい位置に戻す治療がメニエール病の症状の軽減や改善に効果があった例が報告されています。
頚椎のずれが起こっている259人の患者に対するリサーチでは15%の患者に聴力低下が見られ、40%近くの患者には低周波音域に対する聴力低下が確認されました。そのうちでカイロプラクティックの治療を受けた62人のケースでは劇的な症状の改善が見られました。このような聴力低下に対しては頚椎へのカイロプラクティック治療が最も適していると結論付けています。
メニエール病の患者には、噛み合わせの問題(TMJ)を伴っているケースも多く見られます。この場合、めまいや顎、首の筋肉の緊張、顔やこめかみの痛み等の症状が見られます。ある研究ではTMJの患者は首や肩にも不具合を生じているケースが多く、曲げたりひねったりする事に痛みを伴ったり支障が出たりしていることが発見されています。1/3の患者では顎の動きがめまいに影響しており、75%もの患者は頭や首の動きが耳鳴りを起こす事があるとの結果が出ています。カイロプラクティックは噛み合わせの治療にも多くの実績があります。
症状の改善には、治療のほかにもいくつか有効とされている方法があります。
ストレスを減らす
塩分の摂取を減らす。(内耳の液体の増加を抑える。)
アルコール、カフェイン、ニコチンを控える。
運動をする。(ウオーキング、ランニング等でバランス感覚を鍛え、血行や循環機能を高める。)
充分な水分の補給(35ml/kgを目安として)
酸化防止効果のあるサプリメントの服用(担当医と相談の上行いましょう)
水分の補給は聴力の回復やめまいの抑制に大きな成果を挙げており、メニエール病の治療として最も効率が良いとされています。また、メニエール病の患者さんには活性酸素濃度が高い傾向が見られるため、抗酸化作用のあるサプリメントが効果的である可能性が注目されています。
11/09/2008
ボランティアの勧め
サンクスギビングに、感謝の気持ちを他の人を助けることで表す人たちが沢山います。実は、ボランティアをすることは精神的な満足だけでなく健康にも良い影響を与えることが科学的に実証されているのです。
家族や健康に感謝する特別な日の慣習は、世界中で見られます。感謝の印として他の人々に手を差し伸べる行為は新たにボランティアをしょうとする人や心を育む機会でもあります。人々がボランティアをする動機は様々です。何かにチャレンジしたい、経験のため、見知らぬ人との出会いのため等々‥。そして、その結果得られる物も人それぞれです。ボランティアをする事など考えたことも無かった人が突然行動を起こすケースも沢山あります。2004年にタイで大津波が発生した後にも、多くの旅行者が現地にとどまりボランティアに参加しました。2000年のニューヨークのテロ事件のときも現場には多くの医師やカイロプラクターがボランティアで集まりました。
「今、自分に出来る事」を実行しようとする強い意志は、その人の精神だけでなく、健康にも強い影響を及ぼします。ボランティアを通して経験する新しい行為、視野、人間関係などがその人の人生そのものを多様化させ豊かにしてくれると共に、健康の増進や長命にも結びついていることが判ってきました。2008年に発表された研究では、60歳以上の人々に対して行われたリサーチでボランティア活動が寿命を延ばすことに効果があったとしています。ボランティアをすることが、幸福感や、充足感をもたらし健康状態を維持する助けになっている事が実証されたのです。
ボランティアは、される側の人々にも多くの影響を与えています。自らもボランティアをしようと考えたり、社会が自分を無視せず手を差し伸べてくれているのを実感できたりといった事の他にも。有償で働く人たちよりもボランティアの人たちの方が喜ばれるといった傾向も見られるそうです。受ける側の人々にとってボランティアの人々は、人間の善良性を体現する存在であるようです。研究によれば、他人を思いやる気持ちは「伝染する」「うつる」ものだそうです。ボランティアに接することにより、感情の流れが「他人を押しのける」「傷つける」事から「助ける」「思いやる」方へと変化することが認められているのです。思春期の不安定な若者の間でも同様の現象が確認されています。ボランティアを実行している青少年はその周囲によい影響を与えており、鬱状態やアルコール中毒、問題行動の発生率を低下させていると言われています。
元気なお年寄りで、多くの時間を介護、ヘルプ、などのボランティアに使っている人が沢山いらっしゃいます。ボランティアをする事が人生の充足感や満足感を高め、幸福感や自信に繋がっているのです。伴侶を失い未亡人となられた人々の中にも、ボランティアをすることによって悲しみや喪失感を和らげることが出来たといわれる方が沢山おられます。ジョージワシントンカーバーが記したとおり「自分が元気になりたかったら、先ず誰かを元気にすることを考えなさい。」と言うことなのでしょう。
ある社会学者は、老人の社会参加を促すことこそが蓄積された知識や経験と労働力を生かすことに繋がり、現代社会が抱える老人問題の多くを減少、解決する原動力となると示唆しています。
ボランティアを始めてみませんか?自分が出来る事から、自分の身近な所から始めましょう。今、あなたが出来る事はあなた自身が思っているよりもずっと多いことに気がつく事でしょう。そして、ボランティアをすることであなた自身が得ることもあなたが思っているよりもずっと多いことにも。
11/06/2008
椎間板障害の治療
私たちが背骨を自由に動かすために最も必要な大切な部位、それが椎間板です。椎間板は脊椎(背骨)の骨と骨の間にある軟骨のパッドのことで、脊椎はこの椎間板が無ければ曲げることすら出来ないのです。私たちの身体には合計23個の椎間板があり、毎日私たちの健全な生活を文字通り支えてくれています。
そんな重要な機能を持つ椎間板ですが、その最大の欠点は柔らかく柔軟であるが故に年齢と共に老化し、磨り減ってしまうことです。こうした磨り減りは大抵30歳代から兆しをみせはじめ、腰や足の痛みにまで発展する椎間板障害も、40代以上の多くの成人に共通してみられるようになります。以前、ジョージ・ワシントン大学の整形外科学部がおこなったCTスキャン映像の研究でも、40歳以上の成人の実に35パーセントの人たちが、例え腰に痛みがなくても椎間板に異常があったことが確認されています。
ひとたび椎間板の老化が始まると、ちょっとしたことでも歪みやズレが起こってしまい、腰や足に痛みを発症する原因となります。以前は、こうした椎間板治療には薬物療法か安静だけが有効とされていたのですが、実際には僅か5~6パーセントの効果しかありませんでした。したがって、痛みが改善されない患者さんたちの多くは、外科手術に頼ったのですが、残念ながらこうした外科手術も成功率は非常に低く、多くの患者さんたちは症状が全快せず、これまで椎間板障害は一生涯続く障害とされ、諦められてきました。
そんな患者さんたちにとって、最後の望みとなったのがカイロプラクティックでした。しかし、当時はまだ椎間板障害における最善の治療法がカイロプラクティックであるという事が科学的には認められていませんでしたので、20年以上の年月をかけて、ありとあらゆる状況下でカイロプラクティック治療の構造的な研究が行われました。その結果、全ての研究結果がカイロプラクティック治療と一緒にけん引治療や、理学療法、そしてエクササイズを行う合同治療の有効性を示すに至ったのです。それに比べると、カイロプラクティック治療を行わずに物理療法もしくはエクササイズだけを行った場合では、きわめて些少な効果しか認められませんでした。
また、カナダ政府がオンタリオで行った研究でも、カイロプラクティックが単純な椎間板障害を含む腰痛の治療に最も有効で費用対効果の高い治療法であることが証明され、今ではカイロプラクティック療法を試さずに外科手術をすることを許可しないようにカナダ政府が勧めているほどです。
肩と胸のいたみについて
肩の後ろから胸に広がるような痛み、心配ですね。こうした痛みがある場合、私達はまず心臓疾患の可能性を疑いますが、実際に救急病院やファミリードクターに診てもらうと、「筋骨格系の痛み」か、単に「関節炎」と診断される事が少なくありません。実は、胸の痛みを訴えて心臓科を訪れる患者のうち、このような筋骨格系の痛みが原因の人が、心臓発作や狭心症に次いで3番目に多いとも言われています。確かに心臓に問題が無ければ一安心ですが、決して痛みが無くなってしまうわけではありませんし、痛みの解消のためには適切な治療が必要です。そこで、今回はそんな肩と胸の痛みの解消法についてのお話をしたいと思います。
筋骨格系の痛みは、背中(胸椎の上・中部)の神経の炎症が原因となり、肩の後ろから胸壁へと広がります。こうした痛みに対しては、カイロプラクティック療法が良く効きます。実際、薬や理学療法、エクササイズ、そしてマッサージなどと比較してもその効果があらゆる研究によって実証されています。( 理学療法やエクササイズなどは、カイロプラクティック治療を受ける際、補助的に施すことで効果をあげる効力があります。)
例えば、ロンドンにあるセントジョージ病院が行った研究によると、肩と胸の痛みを訴えた患者全員(対象となったのは心臓病の疑いがあったが、原因は脊椎骨(背中の骨)からと診断された人たち)にカイロプラクティック療法を施したところ、78パーセントの患者において痛みが完全に解消し、20パーセントについては、完全ではないにせよかなりの改善があったと報告しています。つまり、合計で98パーセントの患者がカイロプラクティック療法による処置で痛みを緩和する事が出来た事になるのです。
これは、筋骨格系の痛みの殆どが脊椎(首・背中・腰)関節が原因なので、脊椎(首・背中・腰)関節治療の専門であるカイロプラクティック療法が良く効くからです。ですから、もしもあなたが胸や背中の上部、もしくは肩の痛みに悩まされており、かつ心臓病では無いと診断されたのであれば、是非一度カイロプラクティック医にご相談されることをお勧めいたします。
11/04/2008
脊柱側弯症について
今回は、『脊柱側弯症』についてお話したいと思います。『脊柱側弯症』と言ってもあまり耳慣れないと仰る方も多いかも知れません。脊柱側弯症は、脊柱(首・背中・腰の骨)が側方へ弯曲してしまっている状態の事をを言い、私達の人口の約2~5パーセントにみられる症状です。通常は10歳から12歳で発症するのですが、初期段階ではそれほど症状が顕著でない為に、当の子供たちも気づかない事が多いという特徴があります。しかしながら、放置しておくと後で深刻な問題を引き起こしてしまう可能性があるため、効果的な治療が容易である早期発見が大切です。私達カイロプラクティック医が、お子さんが12歳になった時に脊柱側弯症の検査をお勧めするのもそれが理由です。
では、どうして脊柱側弯症になってしまうのでしょう?実は、現時点では脊柱側弯症の発症するメカニズムはまだ解明されていません。遺伝の可能性もあると言われていますが、成長期に子供達の身長がグンと伸びる際に、他の身体のシステムの成長がついていけず、バランスが悪くなってしまうことが一番の原因だと考えられています。特に、子供達の脊柱のバランスが、早すぎる成長についていけないことが大きな要因であるとされており、こうした時期にちょっとした転倒や事故にあうと、骨盤が大きくスライドしてしまって姿勢が悪くなり、放っておくと脊柱の異常にまで繋がってしまいます。
こうした脊柱側弯症に対して、一般医療による代表的な治療法は、早期の場合「静観」に頼ることが殆どです。これは一般医療では早期段階で治療出来る事が限られているからなのですが、そうして放置すると、より複雑な症状を招いてしまって、結局は脊柱へのコルセットや、外科手術をしなくてはならなくなる事もあります。そこで脚光を浴びているのがカイロプラクティックによる脊椎矯正です。カイロプラクティックの脊椎矯正は、早期の脊柱側弯症治療に対して大きな実績をあげており、症状の悪化を防ぐ事でも知られています。既述した骨盤のスライドや、脊柱の異常に対しても、カイロプラクティック治療で骨盤の矯正をしたり、必要な筋肉を強化することで、姿勢の悪化を防ぎ、コルセットや外科手術を回避することが可能なのです。
簡単な脊柱側弯症の見分け方もご紹介しておきましょう。最も一般的な方法は、左右の肩の高さに着目することです。また、背中の左右にある隆起部のバランスの悪さも脊柱側弯症の症状のひとつです。お子さんにこうした症状がみられる場合は、直ぐにでも検査を受ける事をおすすめします。
大人にとっての脊柱側弯症の影響は、子供のそれとは少し違います。成人にとって、最も一般的な症状は背中・腰の痛みでしょう。脊柱側弯症による背中・腰の痛みは治療が困難なことで知られていますが、ここでもカイロプラクティックによる脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)が最も効果的な治療法として認知されています。
慢性的な痛み(慢性痛)について
それでは、何が『慢性的』で、何が『急性的』なのでしょうか。一般的には長期的なものが慢性的で、短期的なものが急性的であると考えられてきましたが、単純にそう言い切れない事が最近の研究で分かってきました。例えば腰の痛みを例に挙げて考えてみましょう。従来、殆どの急性腰痛は6週間でよくなると考えられていましたが、英国の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」が発表した内容によると、今まで一ヶ月以内で良くなると思われていた腰痛患者の多くが、一年後のフォローアップ時にも同じ症状を訴えている事が分かりました。つまり、少し放置しておくと痛みが無くなるので『急性』だと考えられていた腰痛の多くは、決して完治しているわけではなく、『急性的な痛みと比較的痛みの無い時期が不定期に発症したり、納まっている状態が交互にくり返しているだけで、また再発する恐れのある慢性的な問題』なのです。
既に多くの読者がご存知のとおり、慢性、急性に関わらず、腰痛の治療にはカイロプラクティック治療が最も効果的であることが数多くの研究で明らかになっています。例えば、1994年に米国保険社会福祉省内にあるAHCPR(the Agency for Health Care Policy and Research)が発表した研究は、急性腰痛治療には脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)、もしくは非ステロイド性の抗炎症剤を使った治療法が科学的にみても最も効果的であるとしています。
また、腰痛以外の痛みについても、例えば、頚椎(首)の痛み、そして頭痛の治療において、脊椎矯正を受
けた患者のグループとそうでないグループを比較したところ、頭痛の頻度、頭痛の度合い、市販薬の使用頻度、そして健康状態などの4ポイントについて、統計的にも、臨床的にも脊椎矯正を受けた患者グループの方がフォローアップの段階で顕著な改善を示したという研究結果が発表されています。そして、偏頭痛に対するカイロプラクティック治療についても、これに似た効果が確認されています。
ところで、前述のAHCPRが脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)と同等の効果を示すとした『非ステロイド性の抗炎症剤』ですが、これはアスピリンや、イブプロフェン、Aleve、Naprox、Volataren、そしてCelebrixやVioxxなどの新薬のことです。これらの抗炎症剤には、胃の潰瘍化や出血のほかに、時には肝炎や、喘息または耳鳴りなどの副作用があることで知られており、こうした副作用は、長期使用によってリスクが増加する恐れがあります。そういう側面を考慮しても、カイロプラクティックによる脊椎矯正こそが自然で、かつ最も効果的な治療法であるといえるのではないでしょうか。
ベッドでの休養と矯正具使用の弊害について
腰や首に痛みがあると、『とりあえずベッドで寝ていれば治る』とおっしゃる方がおられますが、これは場合によっては症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。最近、労働衛生研究所のM・ビードバン医師のリサーチ・チームが発表したレポートによると、ベッド休養や矯正具の使用による関節の固定は、治癒を遅らせるだけでなく、関節炎の原因にも繋がるとしています。しかもこうした症状は長期的な休養や使用による結果ではなく、たったの一週間という短い期間でも顕著に表れるというから驚きです。
これまでにも、ベッド休養や関節固定が、腰痛や関節障害といった筋骨格系の痛みに対して効果がない、もしくは科学的な根拠がないことは各方面でも指摘されてきました。ところが、今回のM・ビードマン博士の研究のように、単に効果がないというだけでなく、逆に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるという研究結果が既に他にも2つの研究で報告されているのです。
例えば、イギリス人整形外科医で、労働障害の専門家として高い評価を受けているトゥループ博士も次のように述べています。「ちょっとした腰痛の場合、ベッドで休養を取れば治ると思っている人が少なくありませんが、実際には2日間寝ているだけでもかなり危険な状態になってしまう可能性があることを我々は認識しなくてはなりません。ベッド休養や関節固定が関節炎の原因になってしまう因果関係は、それほどまでに顕著であり、こうした筋骨格系の症状を解決するにあたっては早期の時点でもっと『積極的な治療』を施す事が不可欠なのです。」
では、トゥループ博士のいう『もっと積極的な治療』とはどのようなものなのでしょうか?エクササイズや、リハビリ、そして物理療法などが挙げられますが、その中でも最も効果がある代表的なものがカイロプラクティック治療です。ベッド休養や関節固定が、基本的には症状の『放置』であるのに比べ、マニピュレーション(脊椎矯正)などのカイロプラクティック治療は、痛みの兆候があった時点で問題点を矯正し解決するために施されます。それは痛みの原因が首であろうと、腰や手足のしびれ、もしくは頭痛であっても変わりません。原因を調べ、それを除去する為に行われるのがカイロプラクティック治療なのです。
こうした『積極的な治療法』の有効性が、世界中の多くの研究者達に認知され推奨されている背景にはもう一つの理由があります。痛み止めの服用やベッド休養、筋弛緩剤、矯正具の使用といった生活に大きな支障を及ぼしかねない処置法に比べ、カイロプラクティックによる治療は通常のライフスタイルを大きく変えずに受ける事が出来ます。元来、治療というものは患者が『症状』に生活を左右されることがないように施されるべきであるという信念が研究者達の根底にはあるのです。
無論、全ての矯正具や薬物療法が不要というわけではありません。場合によっては効果がみられる事もあります。しかしながら、殆どの腰痛においては『積極的な治療法』の有効性が認められています。また、カイロプラクティックにエクササイズを取り入れた治療プログラムに比べると、マッサージや、関節を動かさずに施す治療、そして薬物治療などは、前述のように効果がないだけでなく長期的に考えると更なるダメージを与えてしまう事があることを忘れてはいけません。
したがいまして、もしもあなたが腰痛にお悩みなのであれば、まずカイロプラクティック医に相談される事が最も効率的です。ソファーに横たわって安静にしているだけで治ると過信していると、知らないうちに関節を痛めてしまう可能性がある事をご留意いただきたいと思います。
11/02/2008
腕の痺れや麻痺の軽減法
皆さんは「胸郭出口症候群(thoracic outlet syndrome)」という言葉を聞いた事がおありでしょうか?この耳慣れない言葉は、腕や手がしびれたり麻痺するような痛みを感じたりする原因の一つです。首から出て肩の上を通り、腕につながっている神経の束が摩擦する事によっておこります。特に夜に発症することが多く、両腕を上げた状態や、首をひねったり前に倒した状態で仕事をしている人に起きやすい事で知られています。
胸郭出口症候群による腕のしびれや麻痺は、数ヶ月にわたって徐々に引き起こされる事もありますが、鞭打ち症の様に首の怪我によって生じることもあります。神経束の摩擦自体は、一番最後の頚椎(首の骨)に余計な肋骨(あばら骨)があると起こることもあるのですが、これは非常に稀なケースで、一般的には首下部の関節の動きが鈍っていたり、腫れや痙攣して凝り固まった筋肉が神経を圧迫しておこります。
上でも述べましたとおり、鞭打ち症の患者さん達にも多く見られる胸郭出口症候群は、診察を受けても見過ごされてしまう事が多い症状でもあります。ところが、ミネソタ大学の医学部が行った研究によると、鞭打ち症の患者111人のうち、実に36パーセントにあたる40人に胸郭出口症候群が認められています。
胸郭出口症候群には、殆どの場合手術などの外科治療は必要ありませんが、カイロプラクティック療法がよく効く事でも知られています。テネシー大学のリハビリ医療学部助教授であるジョン・ホフマン博士は、胸郭出口症候群の効果的な治療法としてカイロプラクティック医によるマニピュレーション(脊椎矯正)の重要性を強調しています。彼はマニピュレーションとリハビリ運動をミックスした治療プログラムが胸郭出口症候群の症状をコントロールする上で効果的であると述べており、確かに同症候群で苦しむ患者さん達の症状緩和に対して、私たちカイロプラクティック医は大きな成果を収めています。
鞭打ち症を慢性化させないために
事故の際に大きな衝撃が無ければ鞭打ち症にはならないと考える方が多いようですが、最近の研究によると、鞭打ち症が慢性化してしまう原因は事故の
大小よりも、事故後に何の処置もしなかったり、処置を受けていてもそれが的確なものではなかった場合にあることが明らかになってきました。例えば、
オレゴン州ヘルスサイエンス医科大学の疫学教授であり、自身もカイロプラクティック医であるマイケル・フリーマン博士は、『Journal of Musculoskeletal
Pain』の中で『交通事故の際に鞭打ち症になったり、痛みが慢性的に続いてしまう要因は、(1)首を横に向けていた。(2)座席に真っ直ぐ座っていなかった。(3)衝撃に対する予想を全くしていなくて身構える準備が出来なかった。(4)後ろから追突された。です』と述べています。同博士によると、交通事故で怪我をしてしまった人が慢性的な鞭打ち症になる確率は3分の1にものぼるのだそうです。中でも3)
の『身構える準備が出来なかった状態』が鞭打ち症に与える影響には他の研究者達も注目しており、むち打ち症の研究家であるアーサー・クロフト博士は、
『100分の一秒前にでも衝突がわかっていれば、体が身構える事ができるのでむち打ち症になる事をかなりの確率で予防する事ができる』と述べている
では、不幸にして事故に遭ってしまった場合はどうすれば良いのでしょう?鞭打ち症についての講演を世界中で行っているダン・マーフィー医学博士は、
「カイロプラクティックが鞭打ち症の治療に効果的である事は以前から知られていましたが、それを証明する研究が不足していました。ところが、最近に
なってどうやらカイロプラクティック医が事故によって傷んでしまった患部組織を治療するそのプロセス自体に秘密が隠されている事が分かってきました」
と述べています。彼は、業界専門誌である『INJURY』や、『Journal of Orthopedic Medicine 』に発表した実験結果の中で、医学的な治療で改善しなかった
鞭打ち症患者が、カイロプラクティック治療を受けて改善した例を挙げ、「どの研究報告でもカイロプラクティック治療の結果は素晴らしいものでした。
これらの事柄から導かれる結論として、鞭打ち症治療においてカイロプラクティックこそが唯一効果的な治療法であるといえます」と締めくくっています。 最近では、ボルボやサーブなどに鞭打ち症を回避できるような最新型のシートやヘッドレストが装備されるなど、車業界も真剣に鞭打ち症防止に取り
組んでいますが、実際に事故に遭ってしまった時は、とにかく治療を受ける事が大切です。。私達カイロプラクティック医は神経筋骨格関連の怪我や
障害に関するスペシャリストとして鞭打ち症に関しても効果的な処置法を熟知しています。ですから、もしも鞭打ち症の可能性があるのであれば、
決して放置せず一日も早くカイロプラクティック医にご相談ください。