腰や首に痛みがあると、『とりあえずベッドで寝ていれば治る』とおっしゃる方がおられますが、これは場合によっては症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。最近、労働衛生研究所のM・ビードバン医師のリサーチ・チームが発表したレポートによると、ベッド休養や矯正具の使用による関節の固定は、治癒を遅らせるだけでなく、関節炎の原因にも繋がるとしています。しかもこうした症状は長期的な休養や使用による結果ではなく、たったの一週間という短い期間でも顕著に表れるというから驚きです。
これまでにも、ベッド休養や関節固定が、腰痛や関節障害といった筋骨格系の痛みに対して効果がない、もしくは科学的な根拠がないことは各方面でも指摘されてきました。ところが、今回のM・ビードマン博士の研究のように、単に効果がないというだけでなく、逆に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるという研究結果が既に他にも2つの研究で報告されているのです。
例えば、イギリス人整形外科医で、労働障害の専門家として高い評価を受けているトゥループ博士も次のように述べています。「ちょっとした腰痛の場合、ベッドで休養を取れば治ると思っている人が少なくありませんが、実際には2日間寝ているだけでもかなり危険な状態になってしまう可能性があることを我々は認識しなくてはなりません。ベッド休養や関節固定が関節炎の原因になってしまう因果関係は、それほどまでに顕著であり、こうした筋骨格系の症状を解決するにあたっては早期の時点でもっと『積極的な治療』を施す事が不可欠なのです。」
では、トゥループ博士のいう『もっと積極的な治療』とはどのようなものなのでしょうか?エクササイズや、リハビリ、そして物理療法などが挙げられますが、その中でも最も効果がある代表的なものがカイロプラクティック治療です。ベッド休養や関節固定が、基本的には症状の『放置』であるのに比べ、マニピュレーション(脊椎矯正)などのカイロプラクティック治療は、痛みの兆候があった時点で問題点を矯正し解決するために施されます。それは痛みの原因が首であろうと、腰や手足のしびれ、もしくは頭痛であっても変わりません。原因を調べ、それを除去する為に行われるのがカイロプラクティック治療なのです。
こうした『積極的な治療法』の有効性が、世界中の多くの研究者達に認知され推奨されている背景にはもう一つの理由があります。痛み止めの服用やベッド休養、筋弛緩剤、矯正具の使用といった生活に大きな支障を及ぼしかねない処置法に比べ、カイロプラクティックによる治療は通常のライフスタイルを大きく変えずに受ける事が出来ます。元来、治療というものは患者が『症状』に生活を左右されることがないように施されるべきであるという信念が研究者達の根底にはあるのです。
無論、全ての矯正具や薬物療法が不要というわけではありません。場合によっては効果がみられる事もあります。しかしながら、殆どの腰痛においては『積極的な治療法』の有効性が認められています。また、カイロプラクティックにエクササイズを取り入れた治療プログラムに比べると、マッサージや、関節を動かさずに施す治療、そして薬物治療などは、前述のように効果がないだけでなく長期的に考えると更なるダメージを与えてしまう事があることを忘れてはいけません。
したがいまして、もしもあなたが腰痛にお悩みなのであれば、まずカイロプラクティック医に相談される事が最も効率的です。ソファーに横たわって安静にしているだけで治ると過信していると、知らないうちに関節を痛めてしまう可能性がある事をご留意いただきたいと思います。