11/02/2008

腕の痺れや麻痺の軽減法

皆さんは「胸郭出口症候群(thoracic outlet syndrome)」という言葉を聞いた事がおありでしょうか?この耳慣れない言葉は、腕や手がしびれたり麻痺するような痛みを感じたりする原因の一つです。首から出て肩の上を通り、腕につながっている神経の束が摩擦する事によっておこります。特に夜に発症することが多く、両腕を上げた状態や、首をひねったり前に倒した状態で仕事をしている人に起きやすい事で知られています。

胸郭出口症候群による腕のしびれや麻痺は、数ヶ月にわたって徐々に引き起こされる事もありますが、鞭打ち症の様に首の怪我によって生じることもあります。神経束の摩擦自体は、一番最後の頚椎(首の骨)に余計な肋骨(あばら骨)があると起こることもあるのですが、これは非常に稀なケースで、一般的には首下部の関節の動きが鈍っていたり、腫れや痙攣して凝り固まった筋肉が神経を圧迫しておこります。

上でも述べましたとおり、鞭打ち症の患者さん達にも多く見られる胸郭出口症候群は、診察を受けても見過ごされてしまう事が多い症状でもあります。ところが、ミネソタ大学の医学部が行った研究によると、鞭打ち症の患者111人のうち、実に36パーセントにあたる40人に胸郭出口症候群が認められています。

胸郭出口症候群には、殆どの場合手術などの外科治療は必要ありませんが、カイロプラクティック療法がよく効く事でも知られています。テネシー大学のリハビリ医療学部助教授であるジョン・ホフマン博士は、胸郭出口症候群の効果的な治療法としてカイロプラクティック医によるマニピュレーション(脊椎矯正)の重要性を強調しています。彼はマニピュレーションとリハビリ運動をミックスした治療プログラムが胸郭出口症候群の症状をコントロールする上で効果的であると述べており、確かに同症候群で苦しむ患者さん達の症状緩和に対して、私たちカイロプラクティック医は大きな成果を収めています。

したがって、手や腕にしびれや疼きの症状がある方は一日も早くカイロプラクティック医による診察を受けることをお勧めします。

鞭打ち症を慢性化させないために

最近の車は外観的なデザインだけでなく、安全面での進歩も目覚しく、例えば車の前と後ろにあるセンサーが衝突事故を防止したりする機能が搭載されているものまであります。しかしながら、こういった技術の進歩をもってしても、実際に起こる事故の10%程度しか防ぐ事が出来ないといわれており、アメリカでは毎年600万人もの人々が交通事故の為に怪我をしています。そのうちの半数、つまりおよそ300万人が鞭打ち症の症状に悩まされ、さらに50万から90万の人は慢性的な鞭打ち症に診断されています。
 
事故の際に大きな衝撃が無ければ鞭打ち症にはならないと考える方が多いようですが、最近の研究によると、鞭打ち症が慢性化してしまう原因は事故の
大小よりも、事故後に何の処置もしなかったり、処置を受けていてもそれが的確なものではなかった場合にあることが明らかになってきました。例えば、
オレゴン州ヘルスサイエンス医科大学の疫学教授であり、自身もカイロプラクティック医であるマイケル・フリーマン博士は、『Journal of Musculoskeletal
Pain』の中で『交通事故の際に鞭打ち症になったり、痛みが慢性的に続いてしまう要因は、
(1)首を横に向けていた。
(2)座席に真っ直ぐ座っていなかった。
(3)衝撃に対する予想を全くしていなくて身構える準備が出来なかった。
(4)後ろから追突された。
です』と述べています。同博士によると、交通事故で怪我をしてしまった人が慢性的な鞭打ち症になる確率は3分の1にものぼるのだそうです。中でも3)
の『身構える準備が出来なかった状態』が鞭打ち症に与える影響には他の研究者達も注目しており、むち打ち症の研究家であるアーサー・クロフト博士は、
『100分の一秒前にでも衝突がわかっていれば、体が身構える事ができるのでむち打ち症になる事をかなりの確率で予防する事ができる』と述べている
では、不幸にして事故に遭ってしまった場合はどうすれば良いのでしょう?鞭打ち症についての講演を世界中で行っているダン・マーフィー医学博士は、
「カイロプラクティックが鞭打ち症の治療に効果的である事は以前から知られていましたが、それを証明する研究が不足していました。ところが、最近に
なってどうやらカイロプラクティック医が事故によって傷んでしまった患部組織を治療するそのプロセス自体に秘密が隠されている事が分かってきました」
と述べています。彼は、業界専門誌である『INJURY』や、『Journal of Orthopedic Medicine 』に発表した実験結果の中で、医学的な治療で改善しなかった
鞭打ち症患者が、カイロプラクティック治療を受けて改善した例を挙げ、「どの研究報告でもカイロプラクティック治療の結果は素晴らしいものでした。
これらの事柄から導かれる結論として、鞭打ち症治療においてカイロプラクティックこそが唯一効果的な治療法であるといえます」と締めくくっています。
 
最近では、ボルボやサーブなどに鞭打ち症を回避できるような最新型のシートやヘッドレストが装備されるなど、車業界も真剣に鞭打ち症防止に取り
組んでいますが、実際に事故に遭ってしまった時は、とにかく治療を受ける事が大切です。。私達カイロプラクティック医は神経筋骨格関連の怪我や
障害に関するスペシャリストとして鞭打ち症に関しても効果的な処置法を熟知しています。ですから、もしも鞭打ち症の可能性があるのであれば、
決して放置せず一日も早くカイロプラクティック医にご相談ください。