11/04/2008

慢性的な痛み(慢性痛)について

それでは、何が『慢性的』で、何が『急性的』なのでしょうか。一般的には長期的なものが慢性的で、短期的なものが急性的であると考えられてきましたが、単純にそう言い切れない事が最近の研究で分かってきました。例えば腰の痛みを例に挙げて考えてみましょう。従来、殆どの急性腰痛は6週間でよくなると考えられていましたが、英国の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」が発表した内容によると、今まで一ヶ月以内で良くなると思われていた腰痛患者の多くが、一年後のフォローアップ時にも同じ症状を訴えている事が分かりました。つまり、少し放置しておくと痛みが無くなるので『急性』だと考えられていた腰痛の多くは、決して完治しているわけではなく、『急性的な痛みと比較的痛みの無い時期が不定期に発症したり、納まっている状態が交互にくり返しているだけで、また再発する恐れのある慢性的な問題』なのです。


既に多くの読者がご存知のとおり、慢性、急性に関わらず、腰痛の治療にはカイロプラクティック治療が最も効果的であることが数多くの研究で明らかになっています。例えば、1994年に米国保険社会福祉省内にあるAHCPRthe Agency for Health Care Policy and Research)が発表した研究は、急性腰痛治療には脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)、もしくは非ステロイド性の抗炎症剤を使った治療法が科学的にみても最も効果的であるとしています。


また、腰痛以外の痛みについても、例えば、頚椎(首)の痛み、そして頭痛の治療において、脊椎矯正を受

けた患者のグループとそうでないグループを比較したところ、頭痛の頻度、頭痛の度合い、市販薬の使用頻度、そして健康状態などの4ポイントについて、統計的にも、臨床的にも脊椎矯正を受けた患者グループの方がフォローアップの段階で顕著な改善を示したという研究結果が発表されています。そして、偏頭痛に対するカイロプラクティック治療についても、これに似た効果が確認されています。


ところで、前述のAHCPRが脊椎矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)と同等の効果を示すとした『非ステロイド性の抗炎症剤』ですが、これはアスピリンや、イブプロフェン、AleveNaproxVolataren、そしてCelebrixVioxxなどの新薬のことです。これらの抗炎症剤には、胃の潰瘍化や出血のほかに、時には肝炎や、喘息または耳鳴りなどの副作用があることで知られており、こうした副作用は、長期使用によってリスクが増加する恐れがあります。そういう側面を考慮しても、カイロプラクティックによる脊椎矯正こそが自然で、かつ最も効果的な治療法であるといえるのではないでしょうか。